UP 2012・7・25 ISH
シニア自然大学校環境科2012年7月度 野外活動
平清盛遺跡探訪ツアー
日時:2012年7月20日
■集合:JR兵庫駅南側
■行程:兵庫駅から清盛ゆかりの史跡を歩く
■参加者:30名

行程

10:00  JR兵庫駅出発
10:15  柳原蛭子(えびす)神社
10:30  福海寺(ふくかいじ)
10:40  能福寺(のうふくじ)
10:55  金光寺(こんこうじ
11:10  築島寺(来迎寺)(つきじまでら、らいこうじ)
11:22  清盛塚(きよもりづか)
12:05  和田神社(わだじんじゃ)
11:35  薬仙寺(やくせんじ)
12:40  中央市場の海鮮食道にて昼食
13:30  歴史館見学
14:15  解散

神戸のイメージは港町。観光の京都、食べ歩きの大阪、ファッションの神戸と言われるが、街の歴史についてはあまり知られていない。今年の神戸はHNK大河ドラマ「平清盛」で盛り上がっており、各地域でイベントが開催されている。
環境科は梅雨明けの暑い中、古い神戸の歴史とその環境を再発見すべく、汗にまみれながら神戸の街を歩いた


 JR兵庫駅出発

◇◇◇

(1)柳原蛭子(えびす)神社
(10:15〜)

 神戸のえびすさんで福の神として親しまれる。毎年1月9〜11日の「十日戎大祭」は商売繁盛で賑わう。 

(2)福海寺
(10:30〜)

清盛が愛した時雨の松の遺跡を説明する本日の世話役兼ガイドさん
 (3)能福寺(のうふくじ)
(10:40)
兵庫大仏として名高い。奈良、鎌倉大仏に次ぐ三番目の大きさ(800トン)である。清盛が出家した寺といわれ、1181年に京都で没した清盛の遺骨をこの寺の住職・円実法眼がここに持ち帰ったとされている。境内に遺骨があるかどうかは定かではない。

(4)金光寺(こんこうじ)
(10:55)

清盛が夢枕に立った童子のお告げに従い、大輪田の海から引き上げられたと伝わる金色の薬師如来像を本尊とする真言宗の寺院。「兵庫の薬師さん」として親しまれる。

(5)築島寺(来迎寺)(つきじまでら、らいこうじ)
(11:10)

二つの名前を持つ寺は珍しい。清盛が経ケ島を築造の際、たび重なる暴風雨と大波のため工事が成功せず、海の怒りをなだめるため17歳の松王丸が願い出て、経文を書いた多くの石とともに海中に沈んだと伝わる。松王丸の菩提を弔うために建立された。境内には松王丸の供養塔や、清盛の愛人、妓王・妓女の墓がある。

  新川運河(キャナルプロムナード)を歩いて〜・・・


キャナルプロムナードを歩く

大和田泊の石椋(いわくら)

清盛くん

キャナルプロムナード表示板

兵庫城跡(兵庫県庁発祥の地)

築島水門に描かれた清盛像と清盛塚十三重塔


(6)清盛塚(きよもりづか)

(11:22)

清盛橋のたもとにある高さ8.5mの石造十三重塔(じゅうさんじゅうのとう)兵庫県の重要文化財に指定。長い間清盛の墓所と考えられていたが、供養塔であることが判明した。「琵琶塚」牌があり平経正の琵琶を埋めたとされる古墳を示している。清盛像は昭和43年に彫刻家、柳原義達により建立された。


(7)薬仙寺(やくせんじ)

(11:35)

「萱の御所跡の牌」が残されている。萱(かや)の御所は、牢の御所ともいわれており、清盛が後白河法皇を幽閉した場所と伝えられている。

(8)和田神社(わだじんじゃ)
(12:05)

大輪田泊(おおわだのとまり)をつくるときに事業の無事と平家一門の繁栄を祈って、広島の厳島神社の弁財天をお祀りしたといわれている。

◇◇◇

12:40〜 中央市場の海鮮食堂にて昼食


中央市場の食堂街ビル

昼食は海鮮丼?にぎりずし?魚の焼き物?
 

(9)歴史館見学
(13:30)


14時過ぎまで歴史館の展示を見学し、14時過ぎに解散となった。兵庫駅から約6kmの大和田泊周辺の散策だった。


まちづくり推進課の平清盛散策マップより

本日の記録作成者のまとめと環境科考
平清盛は何をしたの?
 古代から重要港湾として栄えた大輪田泊(おおわだのとまり)を立て直しました。平安時代に日本で初めての人工の島、経ケ島(きょうがしま)を築き、中国との日宋貿易をはじめ諸外国との交易を推進しました。大輪田泊は現在の神戸港になっており、清盛は神戸港の基礎をつくった重要な人と言えます

“環境科考” ―sightseeing ではなくsaitouthinking― 
環境科に入って2年目を迎えた。何をする研究科であるかは分からなかったが、シニア本科の同期生の勧めで深く考えることもなく環境科の一員となった。
入ってすぐにその年に出された環境白書を読み、科員の前で発表しなければならない。それもパワーポイントで。この年齢になってパワーポイントとは。でも先輩科員の丁寧な指導で切り抜けられた。(私の時代はプロジェクターが主流でスライドで発表した)
環境科は外部施設見学が多いが自分ではとても行かない、また行けないようなクリーンセンターの内部見学があり、大学の研究施設見学がある。座学では環境に関しての個人発表も盛りだくさんで難しいが楽しい。
高齢者と言われる私たちだが、この年齢になれば「楽しいこと」がメインでなくて何が人生なのだ、と思う。環境科はいいところである。
 
文/齊藤、 写真/北仲、 編集/石井
企画・世話役:1班 長

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