UP 2012.8.28 ISH
シニア自然大学校環境科2012年度8月度 施設見学
紀伊風土記の丘及び花王エコラボミュージアム見学
■日時:2012.8.24(金) 10:00〜18:00 天気 晴
■集合:大阪駅前第四ビル前、8:50、9:00出発
■行先:和歌山市風土記の丘、花王株式会社
■参加者:環境科 38名
 環境科8月の施設見学は和歌山の2施設。和歌山市岩橋(いわせ)にある和歌山県立紀伊風土記の丘と花王(株)和歌山工場にあるエコラボミュージアムと洗剤アタック等の生産ラインを見学。
 今回は観光バスを利用し、大阪を定刻に出発。和歌山県に入る少し手前で工事渋滞に遭遇、10分程度遅れたものの紀伊風土記の丘に到着。

 和歌山県立紀伊風土記の丘は、特別史跡「岩橋千塚古墳群」の保存を目的に昭和46年(1971)に開設し、県内の考古資料・民俗資料を収集・保存し、その活用を図る博物館施設だ。

11時前に紀伊風土記の丘に到着
待ち受けて頂いた橋本さんや山元さんら合計10名のボランテイアガイドの皆さんに案内、解説頂く。博物館の入口手前に移設された石棺の説明を受けた後、古墳めぐりグループ(班単位で4班)と万葉植物園グループ(1班)に分かれて案内して頂いた。
 

入口前に移設された石棺の説明を全員が受けた

万葉植物園グループ
2班の“古墳の旅”は、前山A46号墳、A17号墳、A13号墳に案内頂きうち2つの古墳の中に入り見学。墳内は狭いながら見事に石が組み込まれており、しっかりと残っている石梁などの解説頂いた。さらに、こちら紀伊風土記の丘の古墳全体像についての説明を聞き、1300年前の人々の生活ぶりはどんなものであったのだろう…と思いを巡らす。

岩橋千塚古墳群は、5世紀から7世紀にかけて築造された全国屈指の群集墳だ。古墳の数は園内に約430基、周辺地域を含むと800基を超える。
「岩橋型横穴式石室」と呼ばれる石棚、石梁を持つ独特な石室が特徴だ。

古墳の他に移築民家、地曳網和船、復元竪穴住居などがあり、古代から昭和初期の暮らしぶりが分る。

復元竪穴住居(竈が中央でなく部屋の隅にある)

岩橋型横穴式石室(石棚、石梁が特徴)

古墳の説明板
一方、万葉植物園班16名は「万葉植物先生」とよばれているガイド山元さんの案内で植物観察しました。「先生」が歌われる万葉歌に酔いしれ(?)ながらの散策でした。気がつくと昼前、慌ててお弁当場を探し三々五々の流れ解散。
紀ノ川を望む展望台グループに「先生」が様子を見に戻られて、記念写真をパチリ。

万葉植物園は紀の万葉に詠まれている草木を自然の姿で残した植物園で、園内に多くの樹木が茂り、四季折々の植物を楽しむことが出来る。

万葉植物園散策グループ

柿本人麻呂の歌と歌に詠まれた植物の説明板

万葉集に歌われている植物

ボランティアガイドの皆さんは郷土の歴史と遺跡、風土に誇りを持ち、熱っぽく説明していただきました。
ありがとうございました。
 和歌山市湊にある花王株式会社和歌山工場は42ヘクタールと広大な敷地。こちらでは我々が日々使う製品を他品種生産している。毎日使うが故により環境に配慮した取り組みを行っている。この企業スタンスを具現化したのが研究施設:エコテクノロジーリサーチセンターで、1階にあるエコラボミュージアムを見学。館内は製品の原料調達の段階から生産、物流、廃棄まで5つのブースに分かれており、それぞれに説明を受けたが分かりやすい解説であった。昨年6月に新設されただけあって、美しくデイスプレイされ、さらに最新の端末機器を使っての説明はよく工夫されたものであった。企業の環境問題に対する並々ならぬ取り組みと感じた。続いて熱帯の植物(洗剤の原料となるヤシ等)が植えてある温室を見学の後、工場の生産ラインを見学させてもらった。また洗剤の正しい使用法も説明していただきました。最新の洗剤は使用量も少なくて済み、すすぎも1回で良いそうです。家庭での節水に役だちそうです。また製品のお土産までいただき本当にありがとうございました。
館内撮影禁止

花王エコラボミュージアム玄関で集合写真



工場見学前に全員が防塵用のキャップを着用


 今回の見学で、紀伊風土記の丘ではボランテイアガイドの皆さん、花王株式会社のエコラボでは小池さん、工場では水口さんにお世話になり有難うございました。
花王株式会社からの帰途、阪和道に入る手前でも渋滞、さらに湾岸線から阪神高速環状線に入る手前で事故渋滞に巻き込まれ、行き帰り都合3回の渋滞に遭遇し予定より1時間程度遅れたが、無事18時解散となった。
文/飯盛、飯田、写真/飯盛、北仲、編集/石井、世話役/飯田、飯盛、 企画/樋口

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