UP 2013.8.26 ISH
シニア自然大学校環境科2013年8月度 施設見学
中浜下水処理場・大阪阿倍野防災センター見学
■日時:平成25年8月23日(金) 晴れ
■集合:JR鴫野駅 9:30
■行先:午前:大阪市中浜下水処理場
     午後:大阪市立阿倍野防災センター
■参加者:環境科 36人
午前 大阪市中浜下水処理場

敷地面積84,157㎡、桜の名所、処理能力288,000㎥/日
鴫野駅を9時45分に出発。徒歩10分で中浜下水処理場に到着。処理場の簡単な説明を受けたあと、2班に分かれて各施設を見学した。
中浜下水処理場は昭和35年に東処理場が、昭和38年に西処理場が完成し、活性汚泥法により下水の処理が開始された。処理区域は城東、東成、生野、天王寺区の大部と中央、阿倍野、東住吉区の一部の下水(生活排水と雨水)を処理している。1日の処理能力は288,000㎥で、処理後の水は消毒後に隣接して流れている第二寝屋川に放流されている。

管理棟にて概要説明

2班に分かれて現地見学

まず臭気遮断装置の説明

処理中に発生する消化ガス(主としてメタンガス)は自家発電に利用され、下水処理場で使用する電力の一部をまかない、排熱を消化タンクの加温などに利用し、より効率的なエネルギー利用を行っている(消化ガス発電システム)。
また、最終汚泥はパイプで舞洲スラッジセンター(数年前に環境科で見学)へ送られ、一部は高温処理され溶融スラグとなり、建設資材として有効利用されている。


泥水の中で微生物が働いてます

ポンプ室見学

西処理場のB-DASHプロジェクト見学へ

西処理場にある「B-DASH」国土交通省下水道革新的技術実証事業を見学した。一言でいうと、未来の下水処理場を実証研究している施設と言える。従来の処理法に比べて①CO2排出量25%削減②電力使用量35%削減③建設費30%以上削減とのこと。これらの技術はいずれ全国の下水処理場で採用されていくのであろう。


炎天下暑さをものともせずプラントの見学

汚泥を利用してスマート発電

災害時用のマンホール(中央の長方形部分を外して直接放流)

川沿ひの 下水処理場 秋暑し

午後 大阪市立阿倍野防災センター


防災センターや備蓄倉庫のある大阪市の防災拠点「あべのフォルサ」

バーチャル地震体験

消火器取扱訓練

火災時時の公衆電話からの通報訓練

大阪市立阿倍野防災センターで地震災害体験。震度7の地震の揺れを擬似体験したり、煙の中を避難してみたり、消火器を使って初期消火してみたり、
119番通報してみたり、応急救護を経験してみたりとなかなか中身の濃い体験だった。特に震度7の地震体験は貴重な体験で、前の画面に映し出される
波形の変化に沿って揺れが変化していくというのは初めての体験だった。過去に起きた8つの地震の揺れを擬似体験できるとのこと。


二人一組で応急救護訓練

震度7の体感実験(手摺を握っているが、本番は不意打ち)

 今日も、午前・午後ともに豊富な内容でした。強烈に暑い中、みなさんお疲れさんでした。反省会で飲んだビールのうまかったこと。

せせらぎの 小道に処暑の 風少し

文/田中晃、俳句/秋山、写真/北仲
企画・世話役/樋口、北仲、編集/石井

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