UP 2014.01.23 ISH
シニア自然大学校環境科1月度 施設見学
朝日新聞社 大阪本社・大阪工場 見学
■日 時: 2014年1月17日((金)) A・大阪本社 10時50分−12時30分
                        B・大阪工場 13時45分−15時15分     天気 晴れ時々曇り
■集 合: A・フエステイバルタワー1F   10時40分
       B・海老江・関西アーバン銀行まえ 12時35分
■行 先: A・大阪本社 大阪市北区中之島2−3−18フエステイバルタワー内 :13階−7階
       B・大阪工場 (トッパンメデイアプリンテック関西(TMK) 大阪市福島区海老江3-22-61:凸版印刷西日本本部構内)
■参加者:環境科 A:45名 B:41名)
 
多くの環境科メンバーより、科学・環境問題にも積極的に取り組んでいる朝日新聞社の見学希望が多くあったので、本社・印刷工場をセットで見学した。




A::大阪本社
 
 朝日新聞社は、今回の環境科「見学記念号外」にも説明があるが、明治12年(1979年)大阪において創立され、記念となる第1号祇(12月5日)のコピーが全員に配布されたが、本日1月17日付の日刊は47474号とある。
         
その後朝日新聞社は、明治21年(1888年)7月東京に進出して東京朝日新聞が創刊されたため、従来の本社は大阪本社となった。本年で126年の歴史があるが、今回見学した中之島フエステイバルタワー(地上39階、地下3階、高さ200m)は、朝日新聞と朝日ビルデイングが共同で、新時代に対応できる機能を有した省エネビルとして建設し、平成25年1月1日・本社機能が東館の7階−13階に移転された。


左写真はビル外観写真、上写真はビルの概要説明、強固な
耐震構造とエコ対応の説明が全員に配布いただいた特別号外
裏面にありました。


豪華なフェスティバルホールへの1階ホール昇降階段

赤絨毯の前で集合と本日の予定発表

13階ホールより土佐堀川、土佐堀方面ビル群を臨む

定刻に集合場所(フエステイバルタワーに集まった環境科員は見学者数の都合から3グループに分かれて、高速シャトルエレベーターで13階へ移動し、朝日新聞社の受付を経て12階のアサヒコムロビーへ。 
アサヒコムロビーでは、最初にシニア自然大学校や環境科が創立以来、大変お世話になっている科学医療部の村山部長から見学歓迎と、この機会に改めて今後とも環境科との情報交換や交流など是非実施していきたいと挨拶があった。
続いて見学担当部門から新聞社の歴史、新聞社の機能・新聞の出来るまでの丁寧な説明とDVDによる紹介。
国内では約800名、海外では約50名の記者が活躍している。 
東京、大阪、名古屋、西部(九州)4本社と北海道支社で約800万部を発行など丁寧な説明の後、本社内を3グループ分かれて見学。
見学に先立ち、各グループごとに「大阪本社見学記念」号外用の記念撮影と、見学スケジュールの説明の後、見学に入った。
12階:アサヒコムロビーにてオフセット印刷などの展示物見学。


同じ日に発行の新聞でも東京と大阪では違う

「おたふく」という昔の印刷機

印刷技術の移り変わりについての説明を聞く
11階:編集局入り口で新聞が出来るまでの流れを聞く
:記者の持ち歩く重たいバックやカメラを担ぎ重さを推定(約30kgを体験)。
:普段入ることの出来ない編集局内の各部署を看板と中の様子を見ながら回る。各記者・担当者には決まった机はなくその都度のテーマごとに纏まるとの事。
  デスクの配置はわかりにくいが、各編集部門は編集者を中心に広い部屋内に配置されている。毎日どんな討議がされ、どんな紙面構成がなされるか興味深い
  部門だ。
  各記者から提示された情報・記事を総合して、その日に記載する新聞紙面の決定会議室の一部を垣間見ることが出来た。
:朝日放送(ABCスタジオ)からは報道特報など実施するアナウンサー席も有る。
:地域面編集で大組(パソコンでの紙面編集)を見学。目の前で新聞紙面が作成されるのを見せていただき一同感激。
  我々環境科各グループの記念写真を入れた「見学記念号外」作りも見学。
10階:書庫壁面の掲示や書庫を窓越しに見ながら移動 
12階:12階に戻り見学終了 
  総じて見学内容も説明も充実した見学であったとの意見が多かった。
  最後にトップに「自然大学校環境科の皆さん」と記念写真を入れた1月17日見学記念号外と諸資料や筆記具などのお土産を頂戴した。12時30分解散。
見学記念に特別に発行された号外が全員に配布されました
                                    大阪工場への移動
大阪工場の見学まで、限られた1時間ほどの時間内に各自昼食を済ませ、JR北新地から再集合の海老江駅までJR東西線利用し移動

B:大阪工場
 
 13時35分 海老江駅出口(関西アーバン銀行前)に集まり、徒歩にて工場へ。
 13時45分 ここには凸版印刷西日本事業本部内の広い敷地・建物内に朝日新聞の
         印刷部門がある。


3階  
:夕刊印刷 工場概要説明前に、工場到着後見学デッキに急行し、輪転機前の廊下から13時55分スイッチインし運転スタートする夕刊初版印刷を見る。
瞬くまに最高スピードに達し、1時間当たり最高16万部近い印刷にスピードアップする早さを目前で見て感嘆の声 カラー印刷と黒印刷はシリースに別印刷で
印刷さ れていた。
真っ白な紙が瞬く間に新聞記事で埋まっていく様は圧巻であった。



3階  
:読者ホール 工場概要の説明。 
 TMKは凸版印刷と朝日新聞が共同で2012年6月設立した新しい会社で、朝日新聞の朝刊(約60万部)・夕刊(約32万)はじめ日刊スポーツなど各種新聞を最新鋭      の設備で印刷している。
2階  
:総合事務所前:仕分け・包装ライン見学。
:発送エリア・輪転機見学 朝日新聞では最新輪転機5台設備。
:エレベーターホール:新聞印刷インキは顔料・ワニス・助剤が主な成分。
 カラー印刷では、主として黄、赤、青、黒4色などが使われている。       
1階  
:給紙部・仕分け部:ロール紙を保管する4階建ての立体倉庫で1.3トンある。
 紙を約400本置ける これをクレーンで取り出しAGV(無人搬送機)で輪転機へと運ぶ。





印刷から発送までの工程
:梱包ライン 各販店向け仕分けされた12キロある包装束はロープで十文字に縛っている。
輸送先で、各社の新聞包装束が同じトラックなどに積み込まれることもあるので、区別するため紐は朝日=緑,読売=黄色などと各社で色を変えている。

3階  
:読者ホールで見学後、経営企画担当の秋友取締役と環境担当者も参加されて、当印刷工場は最新の輪転機や生産設備では信頼性高い機種をそろえ、
今まで以上な最高の品質の誌面を読者に届けるよう絶えず努力している。また、省資源、省エネにも配慮し、屋上には太陽電池(1000kw)
ソーラーパネル(208kw×480枚)など設置しているとの説明や、製版には光に反応する塗料を塗ったアルミニューム板にレーザー光線をあてて焼き付ける。
インクも再生植物油、紙も製紙会社の協力で古紙リサイクル80%、またISO1400も取得しているとの説明もあり、質疑応答も丁寧に対応していただき、活発な討議を実施して見学を終了した。


最後の質疑応答で丁寧に説明をしていただきました

最後に、大阪本社でも大阪工場でも有意義な良い見学が出来、ご対応いただいた皆様に厚くお礼を申しあげます。



参加科員の感想;1日中朝日新聞という企画も内容も良かったです。
           また新しい体験が出来ました。ありがとうございました。
文/青木、写真/北仲、石井
                                                                                        企画・世話役/青木、加藤、村山

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