UP 2015.9.6HRY
川西市明峰小学校3年生 環境学習支援
水辺の生き物を調べよう
■日時:平成27年(2015年)9月3日(木) 天気 曇後雨
     スタッフ 9:00〜13:15
     児童  10:00〜13:15
■集合:8:30川西能勢口駅
■活動場所:猪名川ドラゴン公園「せせらぎの水辺」
■対象:川西市明峰小学校3年生157名(1組〜5組) 先生7名
■スタッフ:31名(シニア自然大学校環境科8名、そら組17名、西淀自然協会6名)
       総括:鳥井浩正 補佐:村瀬りい子
 水辺の生きものを調べることによって、その水辺の環境を知ろう。森林や公園と違ってどんな生き物が棲んでいるでしょうか。環境体験学習は猪名川中流域の猪名川ドラゴン公園「せせらぎの水辺」での生き物調査です。小川に入り、水辺に棲む生き物を捕獲して、観察をし、記録しました。途中降雨で短時間でしたが、きれいな水に生きる生物がたくさんとれ、児童にとっては、とても意義深い水辺の環境学習だったことと思います。

≪猪名川ドラゴン公園せせらぎの水辺≫
                                  スケジュール

  9:00 スタッフミーティング、現場確認
 10:00 児童ドラゴン公園到着
      集合 組・班別整列(5組各A,B,C,D班) ご挨拶/先生・鳥井、学習目的・注意事項/村瀬
          集合写真撮影
 10:30 班ごとに出発・川に入り水生生物捕獲(捕獲場所:1組、2組、3組、4組、5組所定)
 11:00 降雨で捕獲終了・引上げ・着替え
 11:30 捕獲生物の同定作業(組ごとにまとまり、資料 猪名川水質調査ハンドブック)
 12:00 わかちあい:全員で捕獲生物の確認、アメンボの実験
 12:30 昼食・・・おにぎり弁当(班ごと児童と一緒に交流)
 13:00 まとめ・児童感想発表
 13:10 解散
      スタッフ終了ミーティング
1.準備
 曇り時々雨の予報に空模様を気にしての学習となりました。9:00スタッフミーティングでは、スケジュールや実施要領、役割分担などを打ち合わせた後、時間を短縮して早めに切り上げること、増水と河川改修で水流が早いため児童が対岸に渡れるかどうか、危険個所がないかを確認することとしました。川に入り、捕獲エリアや危険個所を確認し、実際に網を使って水中の生き物を探して見ると、意外に魚類を多くとることができました。しかし、水流に足をとられて泳いでしまったスタッフもあり、あらためて児童を対岸に渡らせるかどうかが問題です。

スタッフミーティング
2.はじめに
 担任の先生の引率で明峰小学校3年生157名がやってきました。雨が心配ですが、安全に気を付けて、一人1種類は必ずつかまえよう!と挨拶もそこそこに、水辺へ急ぎました。きれいな水辺にはどんな生き物がいるかな。その前に、児童を対岸に渡らせるかどうか、先生方と相談。結果、スタッフが一列になって手をつなぎ、児童を対岸に誘導することになりました。

一人1種類は必ずつかまえよう!
3.生き物探し
 記念写真を撮影後、児童たちは小さな網とペットボトル容器を持って指導担当者と共に次々に小川へ入り各組指定の場所へ移動します。半数の児童はスタッフのサポートを受けて、水流を横切って対岸に渡りました。児童たちは嬉々として、川へ入りますが、水流が早いため、岸辺で網をふるいます。魚だ!あちこちで歓声が上がります。15分で捕獲場所を交代する予定ですが突然の降雨です。やむなく引上げ!対岸の児童が引き上げるのに時間がかかり、もうずぶ濡れです。しかし、ペットボトルにはしっかりと魚が入っています。

対岸に渡る児童をサポート

水辺の生き物を探す児童


降雨

引上げをサポートするスタッフ
4.生き物調べ
つかまえた生き物は組ごとにペレットに移してハンドブックをもとに同定していきます。つかまえた生き物を組ごとにまとめてみました。

 

つかまえた生き物をハンドブックで同定する

 
3年1組 3年2組 3年3組 3年4組 3年5組
@オイカワ
Aカマツカ
Bカワヨシノボリ
Cハゲギギ
Dブルーギル
Eミナミヌマエビ
Fスジエビ
Gアメンボ
Hオタマジャクシ
@オイカワの子
Aカマツカ
Bカワヨシノボリ
Cハゲギギ
Dミナミヌマエビ
Eスジエビ
Fシマドジョウ
Gアメンボ
Hウシガエルの子
Iトノサマガエル
Jオニヤンマのヤゴ
K○○のヤゴ
Lオオクラカワゲラ
Mヒル
@オイカワ
Aドンコ
Bハゲギギ
Cミナミヌマエビ
Dスジエビ
Eアメンボ
Fコオニヤンマのヤゴ
Gシオカラトンボのヤゴ
Hヒル
@オイカワ
Aカマツカ
Bカワヨシノボリ
Cハゲギギ
Dドンコ
Eシマドジョウ
Fスジシマドジョウ
Gシマアメンボ
Hヒメアメンボ
Iミナミヌマエビ
Jスジエビ
Kコヤマトンボ
@オイカワ
Aカワヨシノボリ
Bトウヨシノボリ
Cハゲギギ
Dヒメダカ
Eミナミヌマエビ
Fスジエビ
Gアメンボ
Hモクズガニ
Iカワトンボのヤゴ

主な生き物


オイカワ

カマツカ

カワヨシノボリ

ドンコ

ハゲギギ

スジシマドジョウ

スジエビ

ミナミヌマエビ

コオニヤンマ

コヤマトンボ
5.分かち合い
全員集合して、本日つかまえた生き物を確認しあいました。また、アメンボの実験では、洗剤など生活排水で汚れた川ではアメンボが棲めないことがわかりました。川に物を捨てたり、洗剤や油を流してはいけませんね。

カマツカを捕まえた人は!ハイ!ハイ!

アメンボの実験(中性洗剤を入れるとアメンボは沈んでしまいました)
6.終わりに
 活動が終わるまでお天気は待ってくれませんでした。みんなびしょぬれになってしまいました。しかし短い時間の中でも、はじめの約束通り全員一匹はつかまえたようです。児童たちからは「魚がたくさん捕れてうれしかった」「知らない魚がたくさんいて勉強になった」などの感想発表がありました。最後にスッタフの皆さんに感謝の言葉があり、本日の環境学習を終えました。
 この学習が「自然に関心を持ち、自然を愛し、自然を大切にする」心につながることを願います。捕獲した生き物を川に返してあげました。

全員集合

スタッフ一同
資料/村瀬、文・写真・編集/平山 
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