UP 2016.6.22 kita
天ケ瀬ダム及び天ケ瀬ダム再開発事業見学

1.天ケ瀬ダム見学

 小型バスに全員が同時に乗れないので、前後2班に分かれ現地天ケ瀬ダムに行き、ダム湖堤上で天ケ瀬ダムの概要の説明を受ける。
昼食後、小型バスで実際の再開発事業現場へ行き、施工担当社から各部の説明を受ける。

概要:淀川本流に建設された唯一のダムであり、宇治市への上水道の供給、水力発電を目的とした多目的ダムである。
ダム:鳳凰湖と呼ばれるダム湖を抱えるアーチ式コンクリート製ダム
堤本体:高さ 73.9m、堤頂長 254.0m
総貯水量 :26,280,000m3
有効貯水量:20,000,000m3

天ヶ瀬ダム1
  
天ヶ瀬ダム2

天ヶ瀬ダムの概要説明を受ける
ダムの上で説明を受ける
再開発トンネル入口

2.天ケ瀬ダム再開発事業

 既設ダム堤脇に放流トンネルを増設し放流能力の向上を図るため、新たに 水路トンネルを設ける。      幅21m、高さ26m
① 琵琶湖沿岸の浸水被害の軽減を図る。
② 放流能力が増大したことにより利水に利用できる容量が拡大する。
③ 新たに約110MWの電力が供給可能となる。(揚水発電所である喜撰山発電所が活用できる。)

天ケ瀬ダム再開発事業パンフレットより

3.実際の開発現場の見学

① 吐出部
② 減勢池部を通りゲート室部立坑
③ 白虹(はっこう)橋架設部

ゲート室上部

ゲート室前で説明を受ける

白虹橋上部工架設工事

4.感想

① 大型トンネルの工事現場を見学し説明を受けた。
 ・地層を考慮した大型トンネル工事の方法
 ・環境に配慮したトンネル内減勢方式
 ・渓谷美を損ねない環境に配慮した白虹橋(自碇式の鋼・コンクリート復合トラスト橋)
② 数年に一回を設定する施設としては、巨大過ぎるのではないか。また異常気象が頻繁に続く今日に於いて、何が本当に必要なのであろうか。
③ 現代技術の粋を極めた工事が目の当たりにしたが、ダムの堆砂を取り除く地道な検討も優秀な日本の技術で検討して頂きたい。