UP 2017.4.25 kita
流通科学大学と神戸ワイナリー農業公園

□流通科学大学

 「トンネルを抜けるとそこは都市だった」かのように、地下鉄学園都市を出るとマンション群の立ち並ぶ街があり、そこにダイエー創業者・中内功氏が開校したコンクリート打ちっぱなしの流通科学大学がある。

「ネアカ のびのび へこたれず」
 流通科学大学の門を入った左手に、中内家から移築したという庭に中内氏の座右の銘の石碑がある。
 その校内に流通資料館、中内功記念館が1992年に建築された。
 キャッシュレジスター博物館には、最初は盗難防止だったという商売には欠かせない1800年代からのレジスター(主にアメリカ製)のきらびやかなもの、まるで大きな家具のようなもの77台が陳列されていた。それでやっぱり我々にはなつかしい「チン」という音がする。

「私にとってキャッシュレジスターの響きは、この世で最高の音楽である」
 中内功記念館では、「流通革命に生涯をかけた中内功の全記録の展示」として、新開地のサカエ薬局、主婦の店・ダイエー1号店(千林店)の状況が再現されている。
また自身の戦争での飢餓体験による、「人の幸せとは、まず、物質的な豊かさを満たすこと」から、松下電器、花王石鹸等の企業と闘いながら、消費者主権を貫いた生涯が展示されている。
 「この道しかない この道を行く」「ほしい物がほしい価格で手に入る」「価格は消費者が決める」「チェーンストアとは工場を持たないメーカーである」「売り手市場の時代は二度と来ない」等々、名言、格言はいっぱいある。

流通科学大学の説明

流通科学大学創設

レジスターの説明

おじいさんの名前ではじめました
 
よく通いましたダイエー1号店(千林店)の展示
   
何と言ってもこの名言




□神戸ワイナリー

 昭和59年神戸ワイナリー開園。資金の半分近くを市が拠出し、一般財団法人神戸みのりの公社が受託経営を行っている。
 垣根栽培という栽培方法で、園内及び園外での契約農家により栽培され、100%神戸産ぶどうによるワインが醸造され「神戸ワイン」の名前で販売されている。
 木樽熟成の期間は白ワインは約6ヶ月、赤ワインは約6~12ヶ月、およそ15℃の一定温度と湿度で熟成し、最後に瓶詰めされる。
 酸化防止のため、コルク栓の開栓前は、横向けまたは逆さで保管。開栓後は上向けで保管し、できるだけ早く消費すること。だそうである。
 園内にはバーベキュー場やカフェ、娯楽施設等もあり、また色々なイベントもあり、家族で楽しめそうなところであった。また、神戸ワインオーナーズクラブという制度があり、毎年4月に募集しているそうである。

ブドウ畑

KOBE WINERY入口

ワイン製造工程の説明

乾燥防止フィルムに巻かれてお休み中

ワインの飲み方

ワインの試飲