UP 2015.9.7HRY
川西市明峰小学校3年生 環境学習支援
水生生物を調べよう
■日時:平成29年(2017年)9月7日(木) 9:00〜14:00
     天気 曇のち雨
■集合:8:30川西能勢口駅(現地9:00)
■活動場所:川西市 猪名川ドラゴン公園「せせらぎの水辺」
■対象:川西市明峰小学校3年生160名(1組〜5組) 先生6名
■スタッフ:25名(環境科10名、そら組10名、西淀自然文化協会5名)
  ・総括:鳥井 補佐:田中、村瀬
  ・写真・記録 石井、平山
  ・監視・タイムキーパー 前中
 水辺の生きものを調べることによって、その水辺の環境を知ろう。森林や公園と違ってどんな生き物が棲んでいるでしょうか。環境体験学習は猪名川中流域の猪名川ドラゴン公園「せせらぎの水辺」での生き物調べです。小川に入り、水辺に棲む生き物を捕獲して、観察し、記録しました。途中で土砂降りの雨となりましたが、雨にも負けず元気で捕獲作業を続け、たくさんの生き物を見つけることができました。児童にとっては有意義で思い出深い環境学習になったことと思います。

≪猪名川ドラゴン公園前せせらぎの水辺≫
                           スケジュール

  9:00 スタッフ集合、スタッフミーティング、現場確認・試験捕獲
 10:00 児童ドラゴン公園到着
      組・班別整列(5組各A,B班)
      ご挨拶/林先生
      学習目的・諸注意/鳥井・村瀬・田中
      集合写真撮影
 10:40 捕獲作業 組ごとに出発・川に入り水生生物捕獲
 11:10 降雨激しく捕獲終了・引上げ、着替え
 12:00 昼食
 12:30 捕獲生物の同定作業(組ごとにまとまり、資料:猪名川水質調査ハンドブック) 
 13:15 まとめ、アメンボの実験、児童感想発表
 14:00 児童解散
 14:10 スタッフ解散
1.準備
 曇りのち雨の予報に空模様を気にしての学習となりました。9:00スタッフミーティングでは、スケジュールや実施要領、役割分担などを打ち合わせた後、危険個所がないかを確認することとしました。川に入り、捕獲エリアや危険個所を確認し、実際に網を使って水中の生き物を探して見ると、小さなエビ類が多く魚類はあまり期待できません。一人一匹はとれるようにしましょうと申し合わせました。

スタッフミーティング

本日の猪名川ドラゴン公園前
2.はじめに
 担任の先生の引率で明峰小学校3年生160名がやってきました。雨が心配ですが、安全に気を付けて、一人1種類は必ずつかまえよう!と挨拶。集合写真を撮影してさあ、水辺へと思ったたところで予報よりも早く雨が降り出しました。しばらく待機、スマホで雨雲の様子を見ます。雨の切れ目を見て、1組から順番に川辺へ急ぎましたがまた雨です。

一人1種類は必ずつかまえよう!
3.生き物探し
 児童たちは小さな網とペットボトル容器を持って指導担当者と共に次々に小川へ入り各組それぞれの場所へ移動します。児童たちは嬉々として、川へ入りますが、水流が早いため、岸辺で網をふるいます。岩を動かし、草むらをかき分けますが金魚すくいのような小さな網ではなかなか生き物は掴まりません。スタッフの用意した大型網は威力を発揮します。そのうちに、魚だ!エビだ!あちこちで歓声が上がります。組ごと捕獲場所を交代する予定でしたが雨は激しさを増し、雷もなり始めました。もうずぶ濡れです。30分で引き上げの笛が鳴りました。生き物捕まえたかなあの心配はご無用。児童のペットボトル容器にはしっかりと魚やエビなどが入っています。

水辺へ急ぐ児童

水辺の生き物を探す児童

4.生き物調べ
つかまえた生き物は組ごとにペレットに移したり、自分たちだけでハンドブックを見ながら同定していきます。
ペレットに集めた捕獲物
同定作業

岡田さん

鳥居さん

松田さん
「主な生き物」
どんな生き物が見つかったでしょう。筆者のメモや写真から拾い上げてみました。ほかにもあったかもしれません。
さかな・エビ
@オイカワ Aカマツカ Bカワヨシノボリ Cハゲギギ Dドンコ Eスジシマドジョウ中型種 Fチチブ Gミナミヌマエビ Hスジエビ
トンボのヤゴ
@コヤマトンボ Aアキアカネのヤゴ
その他の生き物
@ウシガエルのオタマジャクシ Aヒメゲンゴロウ Bアメンボ Cシマアメンボ Dカワカゲロウの成虫 Eモンカゲロウの幼虫 Fモクズガニ(むくろ) Gイトミミズ Hマシジミ Iカワニナ Jゴキブリ

オイカワ

カマツカ

カワヨシノボリ

ドンコ

ハゲギギ

スジシマドジョウ

スジエビ

ミナミヌマエビ

コヤマトンボ

カワカゲロウ
5.分かち合い
全員集合して、本日つかまえた生き物を確認しあいました。また、アメンボの実験では、洗剤など生活排水で汚れた川ではアメンボが棲めないことがわかりました。川に物を捨てたり、洗剤や油を流してはいけませんね。

どんな生き物が見つかりましたか

アメンボの実験(中性洗剤を入れるとアメンボは沈んでしまいました)

児童の感想発表
6.終わりに
 活動が終わるまでお天気は待ってくれませんでした。みんなびしょぬれになってしまいました。しかし短い時間の中でも、はじめの約束通り全員一匹はつかまえたようです。

児童たちからは
 「知らない生き物がたくさんいて勉強になった」
 「魚はとれなかったけど楽しかった」
 「魚の取り方を教えてもらってうれしかった」
 「ミナミヌマエビの産卵が見られた」
 「猪名川は汚いとおもっていたがきれいなのでびっくりした」
などの感想発表がありました。

捕獲した生き物を川に返してあげました。 最後にスッタフの皆さんに感謝の言葉があり、本日の環境学習を終えました。
7.感想
 スタッフからは、担当させていただいた5組については子どもたちの意欲の高さや発言の活発さからも満足度の高い環境学習だったのではないかと思っております。教材となる生物を10種類以上採取してくれた子どもたちの活躍が学習を盛り上げてくれました(Mさん)。
この学習が「自然に関心を持ち、自然を愛し、自然を大切にする」心につながることを願います。

全員集合(明峰小学校3年生児童160名、先生6名、スタッフ25名)

スタッフ一同25名(環境科10、そら組10、西淀自然文化協会5)
資料/村瀬、文・写真・編集/環境科・平山 
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