UP 2018.3.12 kita
伊丹陸上自衛隊見学

風の冷たい曇り空に中、午前10時より伊丹陸上自衛隊見学。構内へ入るとズラッと歴代の戦車が並んでいた。
 通りには桜の並木があり、通常は構内へ入るのは許可が必要だが、年に数回は一般開放があるという。桜の木には「国有財産」というステッカーがはられている。「枝をおるな!」ということか。

 最初に資料室に入り陸上自衛隊の組織等の説明を受ける。
※自衛隊の任務…①防衛警備
        ②災害派遣
※方面隊…陸上自衛隊の最大の部隊で数個の師団を基幹として編成され、他国からの侵略に対して、方面隊内の陸上防衛作戦を担任。
 全国を6つの方面隊に分け、伊丹は中部方面隊(最大規模)で、東海・北陸・近畿・中国・四国地区2府19件の防衛・警備・災害派遣等を任務とする。その総監部(師団を統括)はこの駐屯地にある。
※駐屯地…陸軍が平時に駐在する軍事基地
※師団…方面隊の基幹部隊として、方面隊内の主要な作戦正面を担任する基本的な部隊。
 師団のなかには3~4個の普通科連隊を基幹として編成される一般師団と3個の戦車連隊と1個の普通科連隊を基幹として編成される機甲師団がある。
 資料室には沢山の歴代の小銃や機関銃、玉、階級章等が展示されていた。
 また、戦車も歴代展示されていたが、段々と重量も軽くし、速度も改良されている。なお、新しい戦車の値段は数十億円、射程距離は4キロメートル、実弾1発数千万円、燃費はリッター数百メートルだそうである。
 自衛隊員24万人、防衛費は年間約5兆円とのことであった。
 朝鮮半島の情勢あるいは尖閣諸島問題の国難(?)の折り、このような戦闘モードの話に関心が無いわけではないが、これらの武器が使われることなく抑止力で終わることを願うのみである。また、災害派遣や終戦国での地雷処理活動の話がほとんど無かったのは残念である。

伊丹陸上自衛隊正門前

木には国有財産の札

中部方面隊の説明を聞く

中部方面隊の配置

戦車の説明を聞く

隊員食堂にて昼食

午後の予定の昆陽池は、「鳥インフルエンザで入れない」とのことで、昼食後自由解散となった。