UP 2018.4.15 kita
双ヶ岡散策と仁和寺・妙心寺の拝観

 9:55 ~ 10:35 JR花園駅から徒歩で双ヶ岡一ノ丘へ
10:30 ~ 10:55 一ノ丘頂上、一ノ丘一号古墳見物
10:55 ~ 11:10 一ノ丘から徒歩で仁和寺へ(バス組と合流)
11:10 ~ 13:00 仁和寺拝観(御殿見学・御室桜見学・昼食 等)
13:00 ~ 13:30 仁和寺から徒歩で妙心寺へ
13:30 ~ 14:30 妙心寺拝観(法堂・浴室 見学 等)後、解散

1.双ヶ岡

JR駅から、双ヶ岡を三ノの丘から二ノ丘を経て一ノ丘へと散策した。
一ノ丘では、眺望を楽しむとともに、一号古墳を見学した。

● 双ヶ岡
・双ケ岡は、南北に連なる丘で、南から三ノ丘(78m)、二ノ丘(102m)、一ノ丘
 (116m)と串団子のように連なっている。また、古墳時代の古墳も多数集まっている。
・一ケ岡の頂上には、支族の首長の大円墳(一号古墳)がある。
・中世には、天皇の遊猟地であり、高位貴族の山荘地でもあった。
・戦後の開発計画と自然保護活動
戦後には仁和寺が山域を所有しており、1964年には土地の購入希望者がホテル建設などの観光開発を計画したが、市民や行政の反対にあって頓挫した。
若草山でのレクレーション施設建設開発や旧東大寺境内のホテル建設計画等ともに、国が1966年に古都保存法を制定するきっかけの一つとなった。


双ヶ岡への登り
      
双ヶ岡から比叡山を望む


双ヶ岡一の丘

2.仁和寺

今回の活動の目的の一つは、仁和寺の御室桜観賞だったが、今年は桜の開花が一週間程早く、残念ながら散っていた。このため、歴代門跡の住まいだった御殿を見学した。
また、境内には、遅咲きの桜、藤、コバノミツバツツジ、石楠花等の花が咲いており、境内を華やかにしていた。

● 仁和寺
・仁和寺は真言宗御室派総本山の寺院。
 本尊は阿弥陀如来で「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
・創立は、第58代光孝天皇が着工し、仁和4年(888年)に宇多天皇が完成した。
・応仁の乱で伽藍を焼失したが、徳川家光より21万両が下付されて復興した。
 現在、広大な境内には、国宝の金堂、御室桜、御殿、霊宝館 等がある。
・御室桜は、樹齢300年以上で遅咲きの桜で知られており、オオシマサトサクラ系の
「御室有明」という品種の桜で、境内に約200本ある。また、地盤が粘土質で、土中の 酸素や栄養分が少ない等の土壌の影響で、樹高は2~3mしかない。

五重塔

      

満開の桜

3.妙心寺

仁和寺から徒歩で妙心寺へ移動した。
妙心寺では、見る位置によって登り龍、下り龍にみえる狩野探幽の大傑作雲龍の天井画のある法堂と明智光秀ゆかりの浴室(明智風呂)を見学した。雲龍の天井画には圧倒された。

● 妙心寺
・妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山。正法山(しょうほうざん)と号し、全国に約3500の末
 寺を持つ日本最大の禅寺。本尊は釈迦如来像。
・開創は1337年に花園上皇が自らの離宮を禅寺に改め、開山慧玄を開山として迎えたのが始
 まり。
・妙心寺の伽藍配置は、近世における禅宗伽藍の典型で、勅使門から放生池を経て、北へ向かっ
て、「三門、仏殿、法堂、大方丈、庫裏」等の禅宗伽藍が、ほぼ一直線に甍を並べている。

妙心寺三門
      
妙心寺境内


妙心寺