UP 2019.3.4 HRY
2019年3月環境科野外活動
今津ザゼンソウの里めぐり
■日時:平成31年(2019年)3月1日(金)
      天気 午前車中雨少々、後晴 気温11度
■集合:8:00梅田第3ビル前
■行先:滋賀県高島市 近江今津ザゼンソウ群生地
     新旭水鳥観察センター、鮒寿し総本家喜多品老舗
■参加者:自然と環境科 24名(案内 村瀬)
■交通:ジョイックス 小型バス
                                                陸上自衛隊饗庭野演習場に隣接するザゼンソウの里巡りです。
 近江今津のザゼンソウ群落は、国内南限の群生地で、1981年(昭和56年)、今津中学の生徒が理科授業の観察時に発見し、一帯は環境庁の自然環境保全基礎調査の特定植物群落に選定(1986年)され、1989年には滋賀県自然環境保全条例の緑地環境保全地域に指定されました。饗庭野(あいばの)の伏線水が創り出した自然の傑作ともいわれるザゼンソウの群生地は、地元の方々により守られております。
                           スケジュール
                            (行程図)

  8:00 梅田第三ビル前出発 名神高速➡京都東IC➡湖西道路
 10:15 今津ザゼンソウ群生地 宮西区集会所着
      ・保全活動概略レクチャー&ザゼンソウ群生地見学(川崎さん)
      ・昼食
      ・ジビエの現況説明&ジビエ料理試食(秋葉さん)
 13:20 今津発
 13:30 新旭水鳥観察センター
 14:15 鮒寿し総本家喜多品老舗
 14:30 現地発 湖西道路➡京都東IC➡名神高速
 16:30 大阪駅西口着
     
◇◇今津 ザゼンソウ群生地◇◇
(10:20~13:20)

≪ザゼンソウ≫

保全活動のレクチャー・ザゼンソウ群生地見学

 湖西道路を弘川ランプで降りてすぐの路上で下車する。ザゼンソウ群生地の看板に従って、群生地に入る。竹林の道を通り抜けたところの弘川宮西区集会所で靴をぬぐ。群生地の中で5名が迷子になるハップニングがあったがお許しを。区長の川崎様からザゼンソウの生態や保全活動についてレクチャーを受けて群生地の見学に向かう。

ザゼンソウ群生地入口

ザゼンソウの保全活動について(区長 川崎さん)

今津ざぜんそうの里パンフレットより
サトイモ科・・・・イモはない、根元に毒がある。冬眠から目覚めたクマが食べる・・・・・・胃のソウジをしてくれる。下剤として漢方薬としてつかわれる。

現地

案内板

水辺で観察

ザゼンソウ アップ

竹林の道から観察

ザゼンソウ群生地で
ジエビの現況の話
群生地から戻り、おもてなしの山菜弁当をいただき、ジビエ料理やシカ肉ハムを試食する。お味はいかがだったでしょうか。朽木猟友会・鹿肉加工組合工場責任者の松葉 誠 様から鹿の捕獲、鹿肉の加工処理、卸売り、法の限界などのお話をきく。ジビエの普及には多くの課題があるようです。料理体験教室、イベントを増やして無添加食品であるジビエを身近に感じてもらうことから始めようと頑張っています。

ジビエの現況について(松葉さん)

ジビエ料理

鹿肉のハム
◇◇ 新旭水鳥観察センター◇◇
(13:30~14:00)
 ザゼンソウ群生地から車で10分ほどの琵琶湖畔にある新旭水鳥観察センターに立ち寄る。北帰行が始まってカモなど水鳥は少なくなってしまったが、備え付けのスコープや双眼鏡で沖合をのぞいてみる。マガモ、コガモ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ、ヨシガモ、コハクチョウなどを観察できました。

観察小屋

スコープで沖合を覗く

カモ群
◇◇鮒寿し 総本家 喜多品老舗◇◇
(14:15~14:30)
 近江高島駅近く、大溝には勝野津と呼ばれる港があり、古くから交通の要衝として栄えていた。町割り水路に面して400年の伝統を持つ鮒寿し総本家喜多品老舗を訪れる。18代目女将北村真理子様より、400年鮒寿しづくりについてお話を伺う。2月になると子持ちニゴロ鮒が琵琶湖から送られて来る。骨、鱗、内臓を取り除き、半年間塩漬け。ごはんを詰めて1000日発酵させる。「百匁百貫千日」の製法を今なお続けています。高価だが、お土産に3種の鮒寿しを買い求め、帰りの車中でみんなで分けて試食する。

大溝 町割り水路

鮒寿し400年を語る(18代目女将)

お祝いの席には巴盛り鮒寿し

鮒寿し総本家 喜多品老舗前で
 湖北に春を告げるザゼンソウの佇まい、またジビエ料理のお味はいかがだったでしょうか。昨年の台風や豪雨で群生地は荒れ、地球温暖化の影響か雪も少なかった今年です。伏流水が育むザゼンソウにどんな影響を及ぼすのでしょうか。ボランティアの皆さんとともに暖かく見守っていきたいと思います。ザゼンソウの保全のご説明と群生地を案内をしていただいた川崎さん、朽木から出向いてジビエのお話、料理を提供いただいた松葉さん、ありがとうございました。湖北の自然と文化に触れた一日でした。
企画3班:村瀬・花島、文/花島・平山、撮影/大野・平山 
詳細写真記録はYou Tube(スライドショウ)をご覧ください。
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