シニア自然大学校自然と環境科2019年5月野外活動


UP 2019.6.15
淀川汽水域シジミ生息調査と尼崎城見学

[1] 淀川汽水域シジミ生息調査



淀川汽水域シジミ生息調査メンバー(後ろは梅田)


目 的

・午前:新淀川付け替え工事から100年余。いつも淀川清掃を実施している場所ですが、今回は
    初めて汽水域の水辺の生き物「シジミ生息調査」を通して、水環境の現状を知ることです。

行 程

1.午前:「シジミ生息調査」

2.移動&昼食:12:00~13:30

 

 

10:00 JR神戸線「塚本駅」出発➡移動➡淀川右岸河川敷へ
10:15 淀川概略説明・準備
10:30~11:30 シジミ生息調査

調査の様子
  ・ 干潮時刻は11時9分です。既に、水際を見ると、潮が引き始めておりました。
   急がなくては!潮が引く時はゆっくりだが、満ちる時は何故かとっても早いのです。
   到着するや否や、準備ができた人から、調査を開始しました。
  ・ 「あと、どれ位、潮が引くの?」と聞かれても、時間で換算するとほんの少しだけです。
   前日の雨の状況(上流の降雨量)や、ダムの放流等もあり、潮位表だけでは全く潮のひき具
   合を読み取れません。
  ・ 長ぐつを準備した人、運動靴で水に入る人。裸足(?)で入る人・・・。
   熊手、スコップ、お砂遊びセットを持参の人・・・。
   中には、椅子を持参の人・・・など、めいめいが準備万端で臨んでいたのですが、
   どんなに頑張っても、中々肝心なシジミが見つかりません。
   せめて、淀川の「ベッコウシジミ」でシジミ汁を味ってほしいのです。
   歓声が上がりません。おかしい・・・?
   毎年、必ず大勢の人たちで賑い、業者も入りこんでいるのですが、それらしき人もおりませ
   ん。

  ・ 随所を掘り探してみたのですが、アカン。
   いつもの人たちにリサーチすると、今年はダメなので、諦めて、釣り(キビレ釣り)をし
   ていました。
  ・ そんな中、何とただ一人、花島さんだけが、大量でした!!
   シジミの大きさは、3年~3.5年の成長痕を持つ、巨大シジミでした。(写真参照)
   埋もれたタイヤの中などにあったとのことで、ニコニコ顔です。
   どなたかに、お味噌汁ぐらいにどうぞ・・・とお裾分けしておられました。
   さぞ美味しかったことでしょう。

  ・ 「シジミコドラード調査」(1㍍四方枠内の生息数を調査)の予定も、粒が小さな3~5
   ㍉程と、あまりにも小さすぎて、困難な為に、調査はパスしました。

  ・ 逃げ場のない干潟でした。一時間のシジミ探しは、状況も分かったので、終了しましたが
   採れたらどんなにして、ドロ(砂)をはかせたらいいの?
   もって帰ったら、いつ食べれるの?
   家内に、家には持って帰るな・・・といわれたが。
   奥様はお出かけとのこと。僕もゴルフだし、どなんしたらいい?
   などと、いろいろご質問をお受けしたのですが、大変残念な一日となりました。

【調査を終えて】

 ・せめてお味噌汁くらいはして、味わってほしかったのですが、本当に残念な結果でした。

 ・炎天下とならず、曇り空に助けられました。

   ・
この不作状況は、昨年度の台風(高潮と強風)が影響しているのでしょうか。

 24年間、この水辺をずっと調査し続けてきたのですが、初めての事でした。

 原因が全くわかりません。

 ・近年、大阪湾ではアカエイが増えており、淀川河口部の矢倉海岸では、アカエイが必ず確認
 されております。猟師さんからは、アカエイによるアサリ被害なども聞かれます。先日は
 船上調査でも、十三・柴島付近では、泳ぐアカエイが確認されていたとのことでした。

    6月1日には、大阪湾全域で海の生き物一斉調査が予定されております。

    その情報交換の場で、他のフィールドとの比較をしたり、専門家に意見を聞いてみます。

 ・結果はともあれ、「淀川汽水域シジミ調査」を実施でき、意義深い一日でした。諸先生方
 に素人でもできること、継続するからこそ見えてくるものがある。
 と、常々
自然は、長いスパンで 見続けてこそ結果が見えてくると、継続の必要性を教え
 られてきました。

「淀川のシジミが何故消えた?」・・・そんな謎を解く一日となりましたでしょうか。


11:30 まとめ

12:00 終了・下記に分かれて移動。

  1)淀川河川敷➡JR塚本➡タクシー➡阪神尼崎
2)
淀川河川敷➡徒歩➡阪神姫島➡移動➡阪神尼崎


スジアオノリ カンザシゴカイ クロベンケイガニ ベッコウシジミ
(不作)
アメリカフジツボ (左)スジアオノリ
(右)ホソアヤギヌ
ナガエツルノゲイトウ
大物ゲットの須崎さん 巨大シジミゲットの花島さん





[2] 櫻井神社と尼崎城見学他



目 的

 ・ 午後:尼崎散策。尼崎城が、寄付金により復元しました。見学をとおして尼崎の魅力を探ります
   。

行 程

 ・ 午前の作業を終えて尼崎に移動。昼食を済ませての再集合です。

 午後:「尼崎」散策

 1)「櫻井神社」参拝
   2)「尼崎城」見学

   OP)「ヒノデ飴」見学

 

13:30 昼食後、阪神尼崎駅に再集合し、「櫻井神社」を目指しました。

   「櫻井神社」は、駅より徒歩5~6分の所にありました。

   主祭神は、櫻井信定公以下、尼崎の歴代城主を祀るために建立された神社でした。

   国道43号線の敷設に伴い、現在の場所に建てられた歴史ある由緒正しき神社でした。

 

   が、現在は、嵐(相葉神社・二宮神社・松本神社・大野神社・櫻井神社)ファンの聖地となって いることをご存知でしたか?パワースポットだそうです。ご朱印を頂きました!


14:00 「尼崎城天守」見学

   櫻井神社から国道43号線を挟んだ向かいにありました

   尼崎城は、江戸時代の初めに築かれた尼崎城主の居城でした。

   明治の廃城令(1873年)で跡形もなく取り壊された尼崎城の天守が、145年ぶりの再建工事
   に
より姿を現した尼崎城天守の見学でした。(今年329日より一般公開。)

   ミドリ電化(現エディオン)創業者が、私財10億円を寄贈されて、実現に至ったものです。
   当時の場所とは、異なっていますが、大きさ等は、当時のままだそうです。


   まず、エレベーターで5階に直行。
   5階「わがまち展望ゾーン」では、現在と昔の比較が可能でした。

 階段を降りながらの4階は、「ギャラリーゾーン」となっており、尼崎が生んだ城郭画家「萩原
 一青氏」のてぬぐい・原画を展示していました。

 お城めぐりが大好きな私には、どれも懐かしいものばかりでした。


   3階は、「なりきり体験ゾーン」です。十二単や袴の着用体験コーナーあり、インスタ映えをね
   らえます。

 2階は、「尼崎城ゾーン」で、昔の槍、弓などの武具を手にしたり、火縄銃や居合切りのCG体験
 を楽しめました。

 1階は、唯一無料の「尼崎まちあるきゾーン」です。
 尼崎の歴史を学べる、そんなテーマパーク的な天守閣でした。



   
櫻井神社社殿
(Wikipediaより)
天守閣外観
(尼崎市提供)
5階 わがまち展望ゾーン
(尼崎市提供)
4階 百名城手ぬぐい
(尼崎市提供)
3階 なりきり体験ゾーン
(尼崎市提供)
2階 侍道場
(尼崎市提供)

入館後解散となり出口での集合写真はバラバラとなりました。



OP>帰りに希望者のみ、川を挟んだ対岸にある「ヒノデ阿免」さんに立ち寄りました。
  100年以上続くお店です。もち米を発酵させてから作る水飴は、日本古来から、職人さんが作り
  上げた絶品の水飴でした。


企画3班:花島・村瀬、記録/村瀬、写真/大野