UP 2019.7.26 Utm
大阪市立環境科学研究センター施設見学とクルージング

 
実施日:2019年7月19日
天 候:雨のち曇り
参加者:25名
集合場所:JR環状線鶴橋駅中央改札口 10時00分

 JR鶴橋駅から徒歩約5分で大阪市立環境科学研究センターに到着。
 10時10分から、当センターの増田所長から「大阪市の環境の概要と今後の課題について」約1時間講義を受けた。講義の概要は、次のとおり。
 1. 環境科学研究センターについて
  ① 主な試験・検査
   ・有害大気汚染物質モニタリング・微小粒子状物質(PM2.5)成分測定
   ・公共用水域の水質・底質調査
   ・建材中アスベスト試験・空気中アスベスト測定 など
  ② 主な調査・研究
   ・ダイオキシンに関する調査研究(水質底質・大気環境・土壌)
   ・ヒートアイランド現象に関する研究
   ・マイクロプラスチックに関する研究 など
 2. 大阪市の水環境
  大阪市内河川の水質測定地点において、水質の環境基準項目を測定
  ① 健康項目・・・カドミウム、鉛、六価クロム 他24項目を測定
  ② 生活環境項目・・・水素イオン濃度(pH)、大腸菌群数、生物化学的酸素要求量
            (BOD) 他9項目を測定
  ③ 生物化学的酸素要求量(BOD)の汚染状況の変遷  

 
   BODは、一般的な水質指標の一つで、30mg/Lを超えると魚が住めないくらい汚染されている状態。
  1970年の京橋(寝屋川)辺りが最も汚れていた。その頃から規制が厳しくなって、その後は大幅に改善
  されて綺麗になってきた。
  ④ 最近の話題
   ・分析技術の進歩により、人口甘味料、抗生物質、降圧剤などの日常生活で利用している化学物
    質が水環境から検出されている。
   ・マイクロプラスチック(環境水中にある5mm以下のプラスチック)問題
 3. 大阪の大気環境
   市内の大気測定については、一般環境測定局(15局)、自動車排出ガス測定局(11局) で測定
  ① 大気環境基準項目
   ・二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(SPM)他8項目を測定
  ② 大気汚染物質の経年変化

  ③ 大阪のヒートアイランド現象
  ④ アスベスト対策
  ⑤ 大阪市内河川中・大気中ダイオキシン濃度の経年変化


  講義終了後、2班に分かれて施設見学


 JR鶴橋駅周辺での食事の後、湊町船着き場に向かう。 「落語家と行く、なにわ探検クルーズ」湊町船着き場から25名乗船。40人定員で、他のお客様との乗り合いだったが、松阪大輔似を売り文句の落語家<笑福亭喬若>氏の案内で楽しく過ごす。船が動き始めると、ボラが川面を飛びながら歓迎?してくれた。
 道頓堀川の湊町船着き場を出港し、道頓堀川水門を通り木津川へ入る。 雨も心配されたが、乗船中は大した降りもなく、窓・天井の開閉も経験できた。大阪の歴史の川口キリスト教会川口居留地や、各藩の藩邸があったこと。堂島川に入り、大阪国際会議場、日本銀行、大阪市役所、中央公会堂、中之島公園の東端を通り、東横堀川へ。
水門では、水質の浄化や高潮の防止などいくつもの役割をしていることを知る。街歩きの際水門を陸上から見たが、今回は、船に乗り水の上下を壁の高さで確認しながら、今日は大潮の引き潮で勾配があるなど、水門を通る体験をする。

 喬若さんの話の中では、大阪日本一クイズや、橋の数クイズ、小話など全員参加で、90分があっという間に過ぎ、道頓堀のグリコの看板を見たり、行きかう船のお客同士手を振ったり、楽しむことができた。
 午前中の施設見学で大阪市環境科学研究センターの話で水質検査など一定の場所で採取していると聞いたが、川の水質も良くなってほしいなと思いながら、船旅を終了した。お疲れさまでした。