観察会記録(2016年 8月度)

森林文化のホームページへ

京都大学 阿武山地震観測所

観察日:平成28 年819(金)  時間:4時間  天候:晴れ

コースJR高槻駅→大和バス停→阿武山観測所→昼食→入館→地震計の変遷→玄関ホール→屋上→各種地震計の見学
     →阿武山古墳の概要→阿武山古墳見学→大和バス停


参加者:14名

コースタイム:
1214JR高槻駅」→1305観測所着→1345阿武山観測所の概要と地震計の変遷
      →館内見学(玄関、屋上、各種地震計の見学)→阿武山古墳の概要説明→阿武山古墳見学
     
→バス停→1615大和バス停で解散

「観察会概要」

公開講座で犬ぞり北極探検家の山崎哲秀氏の講演の後、JR高槻駅北口から市営バスで大和バス停へと向かった。バス停を降りると前方の丘に阿武山観測所の塔が見えている。暑さでうんざりしていると急な階段が現れ汗だくになりながら登り現地に到着した。玄関前で昼食後、セミナー室でボランテイアの方から観測所の概要と各種地震計の歴史的変遷についての説明を受けた。

丘の上の観測所 汗だくになり急な階段を上る 

セミナー室での観測所の概要説明

当該観測所は1930年に開設され初代所長に志田順氏が就任、地震波初動の4象限型押し引き分布や深発地震の存在など先駆的な発見をされたとのことでした。建物は2007年には大阪府「近代化遺産」に選定され、玄関の柱、窓、天井など建物の歴史的遺産が随所に見られた。

 初期のウイーヘルト地震計、ガリチン地震計、佐々式地震計、満点地震計などの変遷について説明を受けた。その後、館内の建物、屋上へ上がると360度の展望が開けた。南にはあべのハルカス、太陽の塔、東には生駒山などが見渡せた。館内ではフーコの振り子をはじめとしてウイーヘルト地震計、ガリチン地震計、プレス・ユーイング地震計、満点地震計など各機能の説明を受け地震計の歴的な変遷が伺われた。
大森式地震計

満点地震計

 次に阿武山古墳についての説明があった。地震計用のトンネルを掘削している時に偶然発見されたとのこと。石室からは漆塗りの棺内に貴人とともに埋葬品がみつかり藤原鎌足ではないかと言われているそうです。実際に古墳まで行き説明を受けた後、バス停まで下った。

 当日、十分な水分を持っていきましたが、すべて飲み干してしまいました。参加された方、暑い中お疲れ様でした。

阿武山古墳にて

暑い中お疲れ様でした