観察会記録(2017年 2月度)

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綿向山

観察日:平成29年2月3日(金) 時間:8時30分〜17時20分(JR近江八幡駅集合)  天候:曇り時々晴れ

コース:北畑口→西明寺口→5合目小屋→7合目行者堂→山頂→5合目小屋→西明寺口→北畑口

参加者:13名

コース・タイム:北畑口バス停(9:50)→西明寺口(10:30)→ヒミズ谷出合小屋(11:05)→あざみ小屋(12:05)
          →5合目小屋(12:30昼食12:55)→7合目行者堂(13:20)→山頂(13:50) →7合目行者堂(14:30)
          →5合目小屋(14:45)→御幸橋(15:20)→北畑口バス停(16:15)
 
<観察会概要>

 野鳥観察会が都合で変更となり今回は雪の綿向山となった、バス停の北畑口から曇り空の下、西明寺川沿いに除雪された県道を登山口のある西明寺口に歩き出す。接触変質帯を通りヒミズ谷出合小屋へ、ここから表参道下部はジグザグの積雪樹林帯、小屋前でアイゼンを装着。
県道沿いの小さな水車 砂防堰堤横を行く アイゼン装着
*西明寺は永源寺の末寺で、山門を抜けると樹木の中に茅葺き本堂の観音堂がある、国指定の重要文化財で本尊十一面観音立像が安置されている。また綿向山の接触変質帯は,秩父帯の石灰岩に花崗岩が貫入し,それによりスカルン鉱(珪灰石,透輝石,ベスブ石,ザクロ石)が形成され,両者の接触部も観察されるとの事。
 1合目、2合目とジグザクの続く登路を黙々と歩く、 林道近くの 「あざみ小屋 」にて小休止、空腹を覚えるが昼食予定地点の5合目小屋 に向かう 。
5合目小屋 小屋入口「夢咲の鐘」 行者堂へ
*綿向山を愛する会は、五合目小屋の改修を、週末や休日を中心に5カ月間( 37 日)延べ 217人の会員が作業に参加 し林道が通じる三合目付近から、スギ・ヒノキの製材や建設資を担いで改修。以前の小屋を飾った「若い力」と書かれたプレートを壁に掲げ、入り口にテラスを設けて鐘をつり下げ 、小屋を建てた若者たちの夢を咲かせ続け ようと、「夢咲の鐘」と名付けられた 。
杉の植樹帯 7合目行者堂 山頂へ

 小屋から上部は幻想的な冬景色が続きブナ林が始まる行者堂に到着、ここから頂上へは尾根を右に回り込む夏道と分かれ尾根筋直登となる。 時々吹く風で枝からパラパラと融雪の塊が落ちてくる、急登が終わると大嵩神社のある山頂 (1110 m) に到着、曇り空から一転し青空が広る。
ブナ林 樹氷 大嵩神社
*霧氷とは気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や、氷点下以下でも凝固していない過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことで白色や半透明、結晶構造が顕著な着氷現象。生じ方によって樹氷、粗氷、樹霜の三種類に分類。樹氷は霧氷の一つで、気温マイナス 5℃以下に冷却された過冷却の濃霧が樹木など地物に当たって、凍結付着した氷の表層のこと。気泡を多くふくむため白色で不透明。手で触ると簡単に崩れ非常にもろい 、風の弱いときにできやすく、風上に向って羽毛のように成長する。また風が強いほど風上に向かって成長し「えびの尻尾」と呼ばれる。
  鎌ヶ岳の向こうに伊勢湾、雪を被った鈴鹿のパノラマを一時楽しみ行者コバに向かって下降する、御幸橋にてアイゼン着脱 、往来のない県道を長い行列を作ってバスの来る音羽に向かう、静寂感や雪山の雰囲気を楽しめた山行であった。
下降 行者コバへ
役行者と不動明王 バス停へ