自然観察会記録(2014年度 7月度)

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 与保呂水源の森(舞鶴市)観察会

 

観察日:平成26年7月18日  時間:7時45分〜18時  天候:曇り一時晴れ
コース:舞鶴市水道施設〜蛇切居岩〜日尾池姫神社〜引揚記念館〜赤レンガ博物館〜とれとれ市場

                参加者:19名

 

<観察会概要>

 2年ぶりの水源の森百選観察。11時に舞鶴市水道場で水道部職員方と待ち合わせを予定していたが予想より半時間早く手前の日尾池神社着くと水道部の課長さんが、待って頂いていた。

槽は綺麗な川砂が敷かれている。堰堤の上の池には時代を感じさせる取水塔があり、後方の養老ヶ岳が水面に映っていた。両貯水池からは市民の水道水10%を供給している。 余談・水はお奨早速、舞鶴市の与保呂浄水場施設の説明。同施設は舞鶴旧鎮守府の軍用水道として、与保呂川上流に桂貯蔵水池(明治33年完成)と岸谷貯水池(大正10年完成)があり、岸谷には沈殿槽が3其あり、沈殿め通りのまろやかで美味しい軟水の水であった。1時間強の説明を受け浄水場を後にし、与保呂川の上流を歩く。

川沿い道には、桜並木や桑の木・ハンカチ木があり小鹿が前を走り抜け、熊が出没する里山である。

 蛇切岩では伝説で話題が沸騰。更に登ると明治を感じる桂貯蔵の堰堤が見える。木陰を求め森林を登るが、暑いので当初の予定の奥には登らず手前の川原で食事を摂る。昼からは改築された農業用水の池を見学。日尾池姫神社では楠ご神木(標高4.9m)と社を雪から守る上屋を見る。

 引揚記念館ではガイドさんから説明。軍港としての町や終戦後ソ連に57万人が抑留され、47万人がシベリア各地や北極圏に送られ鉄道建設や森林伐採の仕事に従事させられ、辛い抑留生活為に1割の方が無くなった。その生活ぶりなどの説明を受けた。舞鶴港は引揚船の最後の引揚基地で二葉百合子さんが歌った、子供の帰還を待つ端野いせさんがモデルとなった岸壁の母が紹介された。平和の時代に生まれて良かったとつくづくと思った。

 赤れんが館へ着くと、自衛隊のイージス艦が停泊していた。れんが館では各国のれんがが、展示してあるが、行程の関係で短時間の見学となった。とれとれセンター(海鮮市場)では買い物時間を取った。

 

           熊に注意!の与保呂浄水場で職員の方と記念撮影

 岸谷貯水池の堰堤からの沈殿槽

    1、岸谷貯水池の取水塔          放水路     2、桂貯水池堰堤(資料より)



1、大正10年完成(土堰堤・容量21万?・高さ30m・天端幅7.8m・延長148m)や放水路等)

2、 明治33年完成(我が国初期の石貼コンクリート造・国の重要文化財(構造物)に指定)

   (規模:基礎幅
17.0m・天端幅2.2m・高さ12.4m・長さ43.6m・貯水量8.000?)


    与保呂川で小鹿を発見  

 
            村の伝説・蛇切岩と日尾池姫神社

舞鶴引揚記念館 展示品 赤紙(招集令状)
イージス艦  赤れんが博物館・各国れんが展示 海鮮市場
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