観察会記録(2017年 8月度)
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みたらい溪谷と洞川温泉散策

観察日:平成29年8月18日(金) 時間:7時30分〜18時30分   天候:曇り一時雨

コース : 天川村役場〜御手洗溪谷〜観音峯登山口〜洞川温泉〜洞川自然研究路〜洞川温泉

参加者 : 17名

コース・タイム  天川村役場(10:15)→御手洗溪谷休憩所(11:35昼食12:10)→観音峯登山口(12:50)
           バスで移動〜洞川温泉(13:15)→面不動鍾乳洞(13:40)→かりがね吊り橋(14:20)
           →龍泉寺(14:35)→洞川温泉(14:50)
 
<観察会概要>
 どんよりと不安定な空のもと梅田を出発、道の駅かつらぎ、下市口と本日起点の天川村役場へバスで向かう。役場前でリーダーから散策路の説明があり、天ノ川沿いに弁天渕橋から遊歩道を御手洗休憩
のある白倉出合に向かって歩きだす。
 所々の湿った岩に
 イワタバコの花が
 観られる。
 葉の形がタバコの
 葉に似ている所か
 らイワタバコとの
 事、 別称は岩苣
 (イワチシャ) 、漢
 方で胃潰瘍、慢性
 胃炎、食べ過ぎ、
 飲み過ぎ等の症
 状に効果がある
 とされる。
イワタバコ カツラの大樹 岩の庇
望台に通じる階段近くで雨模様となる、通路は階段の土砂が流れ生憎ロープが張ってある、小休止
と雨支度の間に偵察へと展望台に、そこは草木が台上に茂り大きく張り出した樹木で前方は見えず。
白倉谷出合いの休憩所につく頃、雨脚が強まり別行動メンバーと合流するも同行を断念し引き返され
た、天候回復を待ち休憩所内で早めの昼食となる。
降りになった山上川左岸を観音峯登山口に向け歩き出す、階段や吊橋を通過し雑木林の向こうに吊橋が見え観音峯登山口駐車場に到着。
ここからバスで洞川温泉へ移動、雨も上がった温泉駐車場から自然研究路を散策。このあたりには面不動、五代松、蟷螂、蝙蝠などの鍾乳洞がある、山上川沿いの小高い位置にあり洞川の街並みが見渡せる面不動鍾乳洞を見学。幻想的で冷気の漂う洞内を出て「かりがね」吊橋へ、モミ林と大原山との間に架けられたこの吊橋は天川で一番長い吊橋、洞川には奈良県の天然記念物に指定されているイワツバメの越冬地があり、洞川で「かりがね」と呼ばれ、その岩燕の飛ぶ姿の美しさや彼らの棲むこの地を末永く残していきたいという気持ちを込めて「かりがね吊橋」と名づけられる。
橋で折り返し龍泉寺裏へ山道を下る。寺の案内によれば、真言宗修験(当山派)総本山醍醐寺の大本山であり、大峯山寺の護持院。 白鳳年間(645〜710年)役行者が大峯を開山し、修行していた頃、山麓の洞川に下り、岩場の中からこうこうと水が湧き出る泉を発見。役行者がその泉のほとりに八大龍王尊をお祀りし、行をしたのが龍泉寺の始まりと伝えられる。この泉を「龍の口」と言い、この地を龍神様の住まわれる泉ということから、龍泉寺と名付けられた。 その後、修験道中興の祖、聖宝理源大師によって再興修行され、修験道の根本道場として修行者を迎える霊場となる。龍の口より湧き出る清水によって満たされた池は、水行場としても名高く、修行者の身心を清める第一の行場となっている。1946年洞川の大火によって、境内の建物のほとんどを焼失。1960年に伽藍の復興がなされ、女人解禁されると共に滝行場である龍王の滝も整備された、境内の背に控える山は県指定の天然記念物。
門を出て陀羅尼助丸の看板が昇る店や宿泊所が並ぶ街筋を通り抜け、汗を流しに温泉へ。

一時の雨もあったが時間配分も丁度良く変化に富んだ観察会であった。

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