観察会記録(2017年 9月度)
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高野山の古樹・巨樹観察会

観察日:平成29年9月8日(金) 時間:7時30分〜17時30分   天候:晴れ

コース : 中の橋−参道−奥の院−三本杉−山小屋−摩尼山−中の橋

参加者 : 17名
 数日前の天気予報とは打って変わった好天に恵まれて梅田を出発。途中、道の駅「くしがきの里」で小休止。高野山中の橋駐車場には予定通り10時に着く。本日のガイドは高野山寺領森林組合の西田氏で、観察会を開始する。

 高野山は度々大火に見舞われ、その都度、寺院等の復旧、修理に多くの木材が伐採されたが、皆伐を避け択伐・補植を基本としてきた。


 1813年には、寺院建築用材として重要な スギ  ヒノキ  マツ  モミ  コウヤマキ  ツガ は制木とされ「高野六木」が設定された。高野六木は寺院や伽藍の修理用材として利用する以外の伐採は禁止された。こうして高野山周囲の山々は長年にわたり高野六木を中心にした森林の保護育成が図られてきた。

 明治になると高野山周辺の山林の大部分は国有化され、伐採・搬出技術の発展を背景に多くの天然林が伐採された。大正中期から昭和20年にかけて、国有林は金剛峯寺の管理下に置かれ、寺は山林課を設け森林の育成に力を尽くした。
ムササビが落とした杉の実 ツリシュスラン
和歌山県は絶滅危惧種に指定
合体木で内1本が枯れて消失している アキチョウジ
30名位の修行僧の読経 ミヤマカタバミ 高野山で一番太い杉
直径3m  周囲9m
三本杉 昼食後山小屋前記念撮影
カツラの巨木
メスの木 ピンクのメシベ
ミズメの巨木 樹齢300年
根の下は空洞になっている。倒木の上
に発芽 その後倒木は朽ちてしまった。
カヤの巨木
ヤマザクラの巨木
花は高すぎて見えない
ツガの巨木
周囲7m 本州最大のツガの木
ヌブナ(左)  ブナ(右)

高野山にブナは殆どない。
ブナとイヌブナが同時に観察できる貴重な場所。
高野山古樹・巨樹観察会
の足跡図

歩行距離 約 5.5Km
以前にも高野山にきて 大きな木が沢山あることは知っていましたが、今回の観察会で その巨大さと
多さに改めて感心しました。

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