観察会記録(2018年 3月度)
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飯盛山、むろいけ園地ハイキング

観察日:平成30年3月9日(金) 時間:5.5時間  天候:曇り時々雨

コース :JR・野崎駅→慈眼寺(野崎観音)→辻の新地→飯盛山山頂→楠公寺→権現の滝→むろいけ園地・かるがも橋
     →森の工作館→四条畷神社→楠正行公墓所→四条畷駅

参加者 : 17名

コース・タイム
       9:55JR・野崎駅→10:15慈眼寺(野崎観音)→(絵日傘コース)→11:15辻の新地→11:40飯盛山山頂(昼食)
       →12:15楠公寺→12:40出合ペルトン水車跡→(権現坂コース)→12:50権現の滝→13:12むろいけ園地 (かるがも橋)
       →13:40森の工作館→(蟹ケ坂コース)→14:40四条畷神社→15:04楠正行公墓所→15:20JR四条畷駅 解散
     
「観察会概要」

 野崎駅にて集合、1 名遅れるとの連絡があり、16名にて出発。まず行基が開いたとされる「野崎まいり」で有名な野崎観音(慈眼寺)に到着。ここで恒例のラジオ体操をしていた時に遅れた1 名と合流した。寺とお染久松の墓を参拝後、飯盛山に向け登山道を歩き始め、すぐに石造りの古い九重層塔が目に入った。この層塔は北河内最古とのことである。
 途中、小川を渡り絵日傘コースと竹林コースの分岐にでた。本日最大の難関?である、絵日傘コースの七曲りを息を切らしながら歩き、登りきったところで一服した。
 更に少し登ると尾根道となり緩やかな道を暫く行くと辻の新池が見えてきた。
 辻の新池脇を更に10 分ほど歩くと桜池と大東市立青少年野外活動センターへの案内板が設置された分岐にでた。山頂への道を20 分ほど歩き、飯盛山(標高314m)山頂に到着した。

 山頂付近の南北650m 東西400mには飯盛城跡がある。大阪府最大級の戦国山城です。信長以前の天下人・三好長慶が入城し、長慶在城時は政権の政治的首都だったといわれています。石垣、堀切など当時をしのばせるものが少し残っています。又山頂には楠正行の立派な像が立っていました。山頂の展望台からの眺めは圧巻です。今日は天気が悪く残念でしたが、大阪平野全域は勿論、晴天時には明石大橋、四国の山陰も見えるとのことです。又戦時中には見張り場所としても利用され、その構造物も残っていました。

 ここで少し早いが昼食を摂り、楠正行像前にて集合写真を撮影しました。
 昼食後、権現の滝を目指し歩き再開。 山頂から少し下ったところに楠公寺がありました。ここでトイレ休憩した。この寺は昭和25年に開山された新しい寺で、楠正行をはじめ「四條畷の戦い」の死者を弔うためであり、池田勇人が命名したとのことです。 「楠氏有縁無縁之諸々霊位報恩塔」があった。有縁無縁とは何?
 少し戻り 、寺の脇に「滝谷 楠水の場」の表示板がある道を下った 。道は間伐材を横に敷き詰めたところがあったが、滑りやすくかえって歩き難い。そして地図では出合ペルトン水車跡とある権現坂コースとの分岐に到着。ここからは又川沿いに登り道を歩き、15 分ほどで八大竜王が姿を表すという民話が伝わる権現の滝に到着した。高さ15mとのことである。
 権現の滝を見学後、むろいけ園地に向かった。権現坂を更に少し歩くとむろいけ園地への案内板があった。 その方向に急な階段道をフ ーフ ーと言いながら登りきると平坦な道になり、むろいけ園地・かるがも橋が見えてきた。室池にはカモ・バンなどの水鳥がごく僅かだが泳いでいた。更に少し行くと広場となり、ここで少し休憩した。ここではサザンカが満開で見事でした。 雨がぱらついてきたので、森工作館で雨宿りと思い急ぎ歩いたが道を間違ってしまった。 500m程度余分に歩き森の工作館に到着。 館内を見学、木片を利用した工作品も展示されていた。ここで活動している方がいたがシニア自然大学校の卒業生とのことで驚き。
 工作館から蟹ケ坂コースはひたすら下り道でした。 途中傘をさす必要もあったが、ミツマタ・サンシュユの花を観察、 1時間弱で楠正行を祀った四條畷神社に到着した。 伊勢神宮より貰い受けた鳥居、櫻井の別れ石像他境内を見学し、参拝した。同神社は明治天皇の思し召しにより、 明治22年に鎮座されたものとのこと。
 傘をさしながら階段を下り、本日最後の見学先の楠正行公墓所に向かい、そこにある大クスノキを見学した。
 このクスノキは樹齢500年以上、正行が亡くなってから80年後に植えられたものと言わている。もとは2本のクスノキであったが、墓石を包み込みながら1本となり、現在の姿になったものとのこと。



 墓所からJR四條畷駅まで戻り、本日の観察会は終了。 解散しました。
 本日の歩いた足跡は次の通りで、歩行距離11kmでした。
 2〜3日前までの天気予報は降水確率が高く、今月も中止かと心配していたが、前日の予報では、午前 40% ・午後 30% まで確率が下ったので、予定通りに実施することにした。
 雨は時々ぱらついた程度で、あまり寒く もなく、 少し長い距離でしたが気持ち良く歩けたのでは。 古くから栄えたこの地域の歴史を少し学び、 どこをみてもあふれる楠氏信仰を感じた一日でした。

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