観察会記録(2019年 4月度)
森林文化のホームページへ

愛宕山登山とミツマタ群落

観察日: 平成31年4月5日(金) 時間: 10時30分~14時50分 

天 候: 晴れ


コース : 母子バス停→近畿自然歩道→稲荷神社→龍蔵寺分岐→愛宕山→龍蔵寺分岐→ミツマタ群生地→龍蔵寺
      →JR南矢代駅

コース・タイム : <歩行距離 約9.5km>
    母子バス停10:35→近畿自然歩道→稲荷神社11:00→龍蔵寺分岐→愛宕山11:50(昼食)→
    龍蔵寺分岐に戻る→ミツマタ群生地12:40→龍蔵寺13:20
→JR南矢代駅14:50

参加者 : 17名
「観察会概要」

 集合場所の三田駅からバス乗車、母子(もうし)に向かう、車窓から有馬富士や永沢寺(ようたくじ)が見える。この永沢寺は海抜550mの高地に有り、牡丹、水芭蕉、菖蒲など花の名所として知られ、境内に三田そばの「そば道場」がある。
母子の地名は約千三百年前、舒明天皇の寵臣がこの地を訪れた時、野原一面に「母子草」が咲いていた、ここから母子と名づけられた。標高5 0 0 m の母子地区は古くから茶の産地と知られ、傾斜が多い地形で昼と夜の温度差が激しい気候風土が最適と母子茶加工生産組合の案内にある。
バス停横の畑に、白い花が、カラーかスパティフィラムか、近寄って見ると同じサトイモ科のミズバショウが植えられていた。ここから左右の所々に茶畑がある自然歩道を天狗岩稲荷神社へと歩き出す。
ミズバショウ ツクシ 茶畑
稲荷神社の入口に、赤い鳥居の奥に、高く切り立った巨岩の下に小さな社があり、参拝者が社前に立つと、その高く切り立った巨岩が頭の上に覆いかぶさり、恐怖の念に襲われる、古代から祭祀跡のあった事を思わせるに充分な規模と雰囲気と記されていた。
天狗岩稲荷神社からミヤマシキミやアセビの花が咲く尾根道を愛宕山頂上に向かう。
ミヤマシキミ 尾根道 アセビ
愛宕山山頂 648m 多紀連山
ミツマタ群生地
昼食後、登って来た道を折り返 し、 ミツマタ群落地を経て武庫川の源流が流れ出す龍蔵寺を目指す。大化年間(645年)、法道仙人によって開かれたと伝えらる天台宗の古刹、平安時代より修験道の行場として栄え最盛期には七十二坊を連ねた。
龍蔵寺境内
境内に何故かサルオガセ デカンショ街道へ ミヤマカタバミ
ショウジョウバカマ マキ デカンショ街道
帰路は武庫川源流の龍蔵寺川沿いにデカンショ街道(国道372号線)をへて、南矢代駅へと向かう、本年度最初の観察会は爽やかな一時であった。

ページのトップへ