観察会記録(2019年11月度)
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大阪府・能勢高代寺山の里山歩き

観察日 : 2019(令和元年)年11月29日(金) 時間: 4.5時間

天 候 : 晴れ


コース : 妙見口駅→吉川八幡神社→吉川城址→高代寺→(昼食)→高代寺山山頂→高代寺→町石→妙見口駅

コース・タイム :
      10:05妙見口駅→10:45吉川八幡神社→11:15展望場所→11:25吉川城址→12:00吉川高代寺五輪塔
     →12:10高代寺→昼食13:00発→13:25高代寺山山頂→13:50町石道→14:05六地蔵→
     14:25妙見口駅 解散

参加者 : 15名
「観察会概要」

 妙見口駅に15 名集合。恒例のラジオ体操をした後、本日の観察会をスタートした。
 まず初谷渓谷を望めるところに移動、Nさんより、この辺りの山並みや妙見山への登山ルート等をガイドして頂いた。
 その後ケーブル乗り場方向へ花折街道を左手に紅葉が進む山を見ながら暫く歩き左折。吉川八幡神社に向かった。
 山に向かい歩くと何故か阪急電車の車両が。通りすぎると吉川八幡神社の御神馬(いづめちゃん)の写真が掲示されていた。新天皇即位を記念し迎えられたものですが、今日は不在らしく見る事ができなかった。
 同神社は15 代応神天皇が主祭神で、平安時代時代(1065 年)、源頼仲が創建とのこと。
 吉川八幡神社の森は照葉樹林で、中でも樹齢400 年のコジイの大木がある。この中を高代寺コース登り口から吉川城址に向かった。途中、妙見山等の山並みが展望できる見晴らしの良い場所に寄り道し、景色を楽しんだ。コナラが多く黄葉がきれいに残っていた。又シロダモの赤い実や花の残りも観察できた。
 更に少し歩くと吉川城址に到着した。吉川城は長棚城とも言われ、1498 年に吉川長仲が築城したが、1573 年に山下城主の塩川長満により攻め落とされた。城址にて休憩。これから向かう高代寺にはクマが飼育されており、餌のドングリが必要とのことで、ドングリを拾った。
 城址からアップダウンの無い道を気持ち良く歩き、 南北朝時代の古い五輪塔を見て、 少し行くと高代寺に到着した。

 高代寺は平安初期に空海が山頂近くに泉(閻伽井神泉)を発見、薬師如来を祀り草庵を結んだことに始まる。その後源満仲が源氏の元祖六孫王を祀った寺です。
 江戸末期に良寛が訪れたらしく、歌碑が建てられていた。境内には樹齢 1050年と書かれたボダイジュ・ムクロジを観察することができた。
 又飼育されているツキノワグマも観察。思った以上に頑丈な檻で奥の方で黒い顔だけ見ることができた。拾ってきたドングリを餌箱に投入した。
空海が見つけた閻伽井(あかい)神泉。
今も湧き続けているとのこと。

 高代寺をでて少し下ると閻伽井神泉があった。そこは少し開けており、ここで前の景色を見ながら昼食を摂った。
 昼食後、高代寺山山頂に向かう前に集合写真を撮影。後ろの大きなモミジが綺麗!
 写真撮影後、高代寺山頂に向かった。舗装された登り道を少し行くと墓地にでた。 ここでトイレ休憩。
 15分ほどで高代寺山の山頂に到着。山頂には能勢テレメーター中継局の設備があり、その脇にポツンと三角点があった。眺望がなくここでも集合写真を撮影し、すぐに昼食を摂った場所に戻った。

  ここから町石道を妙見口駅まで下山した。
 この町石道は高代寺の参道らしく昔は高代寺までの距離12 町を示す石が設置されていた。 この道はモミジが多くまだ紅葉が残っており、まさにモミジの谷で、楽しみながら歩けた。途中、高代寺参道六地蔵の古い石仏があった。
 六地蔵から 20 分ほどで妙見口 駅に到着。ここで本日の観察会を終了し、解散した。

 天気が良く、素晴らしい青空だった。コースも急坂もあまりなく歩き易く、植物観察をしながら、ゆっくりと楽しく歩けた。紅葉も楽しむことができ素晴らしい一日だった。


右図は本日歩いた足跡図→
◆本日観察した植物
コナラの黄葉 シロダモの赤い実 ハダカホウズキの実
樹齢1050年ボダイジュ 同ムクロジ モミジとイチョウ 樹齢400年ヒガンザクラ
町石道のモミジ・下はモミジの絨毯 綺麗に赤く紅葉したモミジ

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