観察会記録(2022年4月度)
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兵庫県:武田尾桜の園から大峰山



観察会 : 2022(令和4年)年4月22日(金)   時間 : 5.5時間    天 候 : 曇り後晴

コース : 武田尾→廃線跡入口→桜の園→大峰山山頂→安倉山→桜の園→武田尾

コース・タイム :
      9:35JR武田尾駅→9:45武田尾稲荷神社→10:00廃線跡トンネル→10:08親水広場(桜の園入口)
      →10:30東屋→大峰山道→11:45大峰山山頂(552m)→昼食12:20発→12:55安倉山→13:12
      つつじ丘展望所→滝見の道(満月滝)→もみじの道→14:07東屋→14:35親水広場→
      廃線跡トンネル・武田尾稲荷神社  14:40解散後 JR武田尾駅

参加者 : 13名


【観察会概要】
 本日は直前に欠席者があり、参加者が13名となった。武田尾駅にて集合後、少し歩き、廃線跡入口にあるトイレ前の広場にてラジオ体操を行った。ここでは武田尾稲荷神社の祠があり、山ではヤマザクラの花が残っていた。これ以降はトイレが無い為、トイレを済ませ、出発した。
 まだ枕木が残る廃線跡を、真っ暗な2つのトンネルを携帯のライトで照らし進むと桜の園入口の親水広場に到着。ここではシャガやヤマブキの花が見られた。ここから登りの山道となる。
 桜坂と云われる九十九折の道を登って更にさくら道を登っていき、東屋に到着した。
 道には樹名板が取り付けられ、ヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、カツラ、オオシマザクラやイチョウ、カキ、ウグイスカグラ、エンコウカエデ他多くの樹木を観察しながらゆっくりと歩いた。又八重ザクラ、モチツツジ、スノキ、キランソウ等の花も観察できた。
 東屋からは大峰山道で、徐々に急な登り道となる。大峰山道を林間広場から、三等基準点十字分岐の急坂を休憩をとりながら、又ヤマツツジ、ギンリョウソウ、ツクバネウツギ、コバノガマズミ、アマドコロ、同定出来なかった白い花や展望が開けたところでは景色を楽しみながら歩いた。
 山頂に近づくと登りも少し緩やかになり、 12時前に山頂 (標高 552m)に到着した。集合写真を撮影後、ここで少し早い昼食を摂った。
 山頂は展望がなく、景色は観れなかったが、付近では特徴のある葉の草本が散見され、 あれこれ調べた結果、テイショウソウ(禎祥草)と同定できた。ネットで大峰山の山行記録を見ると、この花の記事が沢山でており、群生地として知られるところらしい。花は9月〜11月との事。
 12時20分に安倉山経由で、桜の園への下山をスタートした。
 山頂から少し行くと、中山寺方面と安倉山への分岐にでた。下り道は意外と急坂だが、コバノミツバミツジの花が多く見られる林間の道です。
 三角点への分岐から少し登ると「安倉山三角点へ100m」の看板があった。ここは寄らずに通過し、つつじヶ丘展望所に向かった。
 比較的平坦な道を20分程度歩くと、展望が開けた。つつじヶ丘展望所に到着です。ここでもヤマザクラの花が残っていた。 又播州や三田方面の山並みが一望でき、 素晴らしい景色です。ベンチもあり、ここで暫し休憩。天気がよくなり気持ちの良いひと時でした。
 展望所から滝見の道への下りは急坂だが、階段も整備されており問題なく川沿いまで下った。途中シロバナウンゼンツツジの花が観れた (初めてです)。 川沿いの滝見の道(滑り易い道)を慎重に何度か徒渉し、満月滝を経て、少し登り道を歩き、イロハモミジの観察スポットから東屋に到着した。
 東屋からは午前中に来た道を下山、 14時40分頃、武田尾稲荷神社に到着。 ここで解散した。
 道が良く整備され、樹名板や標識も充実しており、良いコースでした。又天気も午前は少しむし暑い時間もあったが、これも解消され、 色々な植物も観察でき、無事に終了でき、良い観察会となった。右図は、本日の足跡図です。歩行距離は9.2kmでした。ご協力有り難うございました。
◆花が見られた植物
シャガとヤマブキ モチツツジ スノキ
八重桜(開山) ヤマツツジ ギンリョウソウ
ツクバネウツギ コバノガマズミ
アマドコロ テイショウソウ チゴユリ
シロバナウンゼンツツジ エイザンスミレ キランソウ

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