魚類の婚姻色

鯉や金魚は綺麗な色彩をもっているが自然界の淡水魚の殆んどは水面上から見ると地味で皆同じように見える。

しかし水中に入ってみると繁殖期に綺麗な婚姻色を見せる魚達がいることをご存知でしょうか・・・

 

・婚姻色とは

     @求愛ディスプレイである

     A繁殖期のみに限って現われる華麗な色彩

     B婚姻色は雄()に顕著に現れる

 

 

 

   

 

・婚姻色の現われる魚類

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タイリクバラタナゴの産卵風景  

konin456.jpg

・婚姻色の謎

   ◎色素

◎仕組み

 

*タナゴの婚姻色はこれらの5種類の色が複合的に発色してできあがる

◎青色の発色

 

色三原色の原理からすると黒色、赤色、黄色だけを混色しても青色や緑色は再現できない、従って青色や緑色は虹色細胞から発色していると考えられる

 

 

071027虹2彩

 

 

◎構造色のメカニズム

 

薄膜干渉                  多層膜干渉

 

虹色は「重層薄幕」の中で板状のグアニン結晶が極薄くなり、相手の光学的バランスが崩れた時、反射する色は色々変わりやすくなって蛍光色の鮮やかな色を見せる、これを「構造色」「物理色」と言う、有色物質が無いのに、銀白色、コバルトブルー、青緑色、を発色する

 

◎後述

 

カネヒラを川で捕獲したときは大層きれいな婚姻色で感動ものであるが、観察のために持ち帰り水槽に放すと婚姻色が光を失ってがっかりする、これは水槽のガラスにより光が屈折してうまく光が反射しないのが原因ではなかろうか?その証拠にストロボをたいて写真に撮るときれいに発色している

 

 

 

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050821カネヒラ5彩