天王山周辺森林整備作業

2022年4月1日

  • 活動時間:9時50分~14時45分
  • 天候:晴/li>
  • 参加者:14名
集合場所の広場のサクラ
寺院内のサクラ

本日の作業予定

  • 竹林②柵外東側の竹の枯竹処理、間伐
  • お墓上の斜面の枯竹、倒木の処理
  • 竹林①竹林②の笹状タケ、新生タケ、クサギなどの刈り取り
  • タケノコの除去

作業結果

  • お墓上部斜面の大きな倒木の1本を取り除いた。 残るもう1本 の倒木の処理は難しい。枯竹の処理はほとんど終わった。
  • 昨年植えた4本のサクラについて、カイガラムシの防除はうまくいったようであるが、 残念ながらつぼみや花はついていなかった。枝が伸びてネットに入り込んできているので、 成長の悪いNo.4 (東端)以外の3本についてはネットを外した。
  • 北西角の柵に穴が開いていたので、朽竹や腐葉土を取り除いて柵を組み直して補修した。
  • 竹林①の状況・・・
    竹林①は竹の駆除が竹林②より早かったからか、地下茎が活力を失っているらしく、笹状タケや 新生タケはほとんど見られなくなっている。竹林①の自生のサクラ(樹齢5~6年,樹高約 3m)も花はつけていなかった。
  • Oさんが整備された畑の状況・・・ 花を咲かせる種や紅葉を楽しめるモミジ、実のなる木など、様々な実生が育っています。 育つといいのですが、楽しみに待っています。

作業状況

竹林②柵外東側の竹の処理
お墓上の斜面の枯竹の処理
笹状タケ等の刈り取り
除去したタケノコ

竹林②内に咲いていた花

シハイスミ
ニガナ
クサイチゴはそこら中に咲いている
トゲに要注意
ツバキ
 
サクラは、もうすぐ展葉する状況
整備された畑の状況

背割堤のサクラ

竹林②から見える淀川河川公園背割堤のサクラ

2022年5月6日

  • 活動時間:10時30分~15時
  • 天候:薄曇り
  • 参加者:18名

本日の作業予定

  • 竹林②柵囲い内における、若竹、笹状竹の伐採・刈り取り。クサギ、雑草等の刈り取り。
  • 墓地上部の斜面の枯れ竹と倒木の処理。
  • 竹林②柵東側外の放置竹林の手入れ。

作業結果

  • 若竹、笹状竹の伐採・刈り取りはほぼ完了。夏にかけて継続が必要。雑草の刈り取りができてすっきりした。 クサギは多数生えてきていて継続が必要。
  • 墓地上部斜面の大きな倒木はチェンソーとロープを使って処理が完了。枯竹も処理した。
  • 東側放置竹林の手入れは多くの労力と時間が必要だが徐々に進行。
  • Nさんがスズラン(2株)持参し木陰に植えて下さった。井戸の水をくんで与えておいた。根付くと良いが・・・。

点描 (以下いずれも竹林②柵囲い内の植物たち)

鳥散布と思われる実生のサクラ。少なくとも3本の存在を確認した。
下向きに咲く可憐な純白の花が特徴。エゴノキ。
まだ幼木だが鋸歯や葉脈の形状からムクノキと思われる。登坂路ぞいに何本か生えている。
花はきれいで実もうまいが、トゲがなんともやっかいなクサイチゴ
ロウバイ-植えたときは双葉だったがだいぶん大きくなった。

昼食休憩時のミーティング

森林文化科への加入促進策としてOさん、Kさんから、実習生に手作りペンダントを配ってはどうかとの提案があり、全員が拍手で賛同の意を表す。


2022年6月10日

  • 活動時間:9時50分~14時
  • 天候:晴
  • 参加者:15名+教育実習生1名

本日の作業予定

  • 第一に、若タケ、笹状タケの除去を行う。
  • クサギなども除去、またダンドボロギクなど下草刈り。
  • 枯竹の伐採。
  • 引き続き柵東側の竹林の整理と間伐。

作業状況

午前

竹林②に移動し、一面に草が繁茂しているので、初めに下草刈りを行った。その後、それぞれに分かれて、上記の 作業を分担した。

  • タケの除去、下草刈り
    作業前
    作業後
    作業前
    作業後
    作業前
    作業後
    作業前
    作業後
  • その他
    • 竹林②で見つけたサクラに割ったタケを立ててマークした。また竹林①と②の間の歩道で見つけたサクラを竹林②内に移植した。
      マークしたサクラ
      移植したサクラ
    • 昼食後、実習生に前回提案承認された「手作りのペンダント」を贈呈。樹木名の漢字表記など関心を持って見ておられた。
午後

午後からも、午前の作業を継続実施する。

  • 柵東側の竹林の整理と間伐

各作業結果

  • 若タケの伐採はほぼ完了した。笹状竹の伐採・刈り取りは継続。雑草木もこれからも繁茂することが予想され、 継続が必要である。
  • 東側放置竹林の手入れは倒れた竹や枯れた竹の処理が主である。少しづつであるが、進んでいるものの、今後、どこまで、どの程度の整備を行うのか再確認しながら進めたい。

天王山の植物たち

(途中の道で)トキワツユクサ?
(神照寺で)ネズミモチ
(神照寺で)ヨウシュヤマゴボウの花
ヒメコウゾの実
ムラサキシキブの花
エゴノキの虫瘤(エゴノネコアシ?)

2022年10月28日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:快晴
  • 参加者:16名+教育実習生1名

本日の作業予定

  • 竹林2上に繁茂しているクサギや夏草などの除去
  • 万博ネイチャーフェスで使用する竹桿の切り出し120cm 15 本
  • 育苗圃の管理(除草、実生苗の名札の付け替え、支柱設置など)
  • 棚積み竹の除去移動

作業結果

  • 地面が見えないほど繁茂していたのが面積にして7割方除去できた。
  • 作業前
    作業後昼食
  • 東側放置竹林から竹桿を切り出し、120cmに切断して15 本搬出した。
  • サクラ等の実生苗は高いものでは2m以上にまでなっている。育苗圃の管理は、手間のかかる作業で 半分は今後に持ち越しとなった。
  • 棚積み竹の除去移動は時間が無く次回持ち越しとなった。

その他

  • 遊歩道沿いの柵付きネットに動物の出入り口ができていているのを発見。補修をした。
  • スズランは猛暑を乗り越え、赤い実をつけている。タネが落ちて仲間が増えるという。 スズランには毒がありシカも食べない。
  • スイセンの球根から早くも芽がでていた。年末には可憐な花が見られるかな。
  • カマキリの卵塊発見。秋を感じさせてくれた。
  •  
  • Sさん、Wさんがコナラ、アベマキの実生苗を数本持ってきて植えて下さった。
  • Mさんが今年4月に採取したアブラナの種子をたくさん持ってきて下さったので、 竹林2上の除草跡に撒いた。来春には一面黄色になるかな。

育苗圃で育っている実生苗

コナラ、アベマキ、サクラ(オオシマ、ソメイヨシノとオオシマ交雑、カンヒ、 エドヒガン、サト、ヤマ、シダレ)コブシ、クロマツ、カキ、イロハカエデ、柑橘類、リンゴ、ナシ

 いずれも自宅で発芽させポット苗に育てて、降雨の前後に持ち込んで植えたもの。ほとんど活着し良く育っている。 移植方法の研究と竹林2上のどこに何を植えるかのデザインがこれからの課題。

2022年11月25日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:快晴
  • 参加者:16名+教育実習生2名

本日の作業予定

  • イノシシが竹林(2)の入り口網を破っているので補修
  • 竹林(2)のクサギや笹状の竹の除去、露出している地下茎の切断
  • 東側竹林の間伐
  • 棚積み竹の移動

作業内容

  • 竹林(2)のクサギや笹状の竹の除去 ほぼ済み
  • 東側竹林の間伐
  • ベンチの補修 新しい竹棹を入れ、杭を打ち直し
  • 午後 実習生も加わり、棚積み竹の移動

作業の様子

クサギなどの除去
東側竹林間伐
ベンチ補修
棚積み竹の移動

その他

実生苗が大きく育っている

実生苗

2022年12月16日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:曇り
  • 参加者:17名+教育実習生2名

本日の作業予定

  1. 竹林2上の笹状タケやクサギなど雑木除去。タケ地下茎の切断
  2. 竹林2上東側フェンス外側の放置竹林の枯れ竹伐採整理
  3. 棚積み竹の除去移動

作業結果

  1. 竹林2上の笹状タケやクサギなど雑木除去はほぼ完了した。
  2. 竹林2上東側フェンス外側の放置竹林の枯れ竹伐採整理を実施した。 きつい作業であるが、済んだ部分はすっきりした感じになった。
  3. 放置竹林整備作業の様子
    放置竹林整備作業未着手地の状況
    整備作業後の竹林

    枯れ竹が無くなるとすっきりする。

    遊歩道に近い部分はかなり枯れ竹の整理が進んだが、奥の方はまだずいぶん残っている。

  4. サクラなどの苗木を植える予定地の棚積み竹はほぼ除去できた。しかし、 これまでに刈り取ったクサギや夏草の残渣が大量に残っており、 これらの除去を進める必要がある。

その他

天王山グループでサクラ苗木移植について協議

現在、育苗圃場内で50本以上のサクラの苗木が育っている。来年2月に試験的に移植することにし、 とりあえず1月の活動日に3m間隔で10本分の植え穴を掘ることを決めた。 植え穴の予定場所に竹の標識を立てた。

天王山点描

名残の紅葉が美しい

 

2023年2月17日

  • 活動時間:10時~14時00分
  • 天候:晴
  • 参加者:18名

本日の作業予定

  • サクラの苗を植樹する穴を掘る
    • 穴は50cm四方、深さ50cmぐらい
    • 約3mの間隔
    • 竹の根があるので、ノコで切る
  • 苗の支柱用の2mの竹の用意
  • 以前植えたサクラの木のカイガラムシの除去
  • 雑草木、笹竹の除去

作業内容

竹林②に移動
 持ってきたペットボトルに水を入れ、竹林②に運ぶ。
竹林②では、まず植樹のための穴を掘る。
支柱用のタケを準備する
作業が順調に進んだので、育苗圃で育てたサクラの実生苗の移植も同時に進めることにした
サクラの苗を運ぶ
支柱を立てる
苗木が見えにくいが・・・支柱の右横に
カイガラムシの除去
 
枝の根元の白いところがカイガラムシ

白い部分はカイガラムシと思うが、幹が高く手が届かなかった。 落すにはハブラシではダメで、竹の切れ端を使った。何か対策が必要のようだ。(Sさん談)

午後の作業内容

  • 午後も、午前中の作業を継続し、31本の苗を植樹した
  • (内訳)
       ヤマザクラ:12本    サトザクラ:4本
       カンヒザクラ:12本   種不明:3本

作業終了後の報告より

  • たまたま大山崎町役場元参与のHさんが立ち寄られた。「竹林が良くなって感謝している。実生のサクラは丈夫ですよ。」とおっしゃっていた。
  • Sさんからも、通りかかった四人のハイカーの方が気持ちがいいと話していたとのこと。

天王山の植物たち

途中のサザンカ
竹林②のツバキ
竹林②のシハイスミレ

解散後に竹林②の周囲の柵を見回ったOさんの話

2カ所でイノシシによると思われるネット破りがあり補修した。今のところ実害はないが、 展葉期に入ると移植した苗木へのシカの食害が危惧される。柵・ネットの補修補強が重要である。

2023年3月3日

  • 活動時間:10時~14時30分
  • 天候:晴
  • 参加者:16名

本日の作業予定

  • 本日の活動のメインは、前回に引き続きサクラの実生苗木の移植し完了すること。
  • 一部のカンヒザクラでは既に展葉が始まっており、来月まで延ばすと移植によるダメージが大きくなる。 前回は竹林2上(柵囲い)を上方(北)と下方(南)に二分する崖の上方に植えたので、今回は下方に植える。
  • 2021 年春に大山崎町から提供を受けて植えたソメイヨシノにカイガラムシが付いているので駆除が必要。

作業内容

  • 移植に取りかかる前に、伐採した不要木や枯れ草の山をかたづけて地面を露出させた。
  • 約3m間隔で植え穴を掘って少量の化成肥料を入れた。
  • 育苗圃場からサクラの苗木を掘り上げ、土ごと肥料袋などのビニールに包んで植え穴まで運び、 植え付け施水した。目立つように割り竹の支柱を立てた。
  • できるだけ同じ種類ごとにエリアを形成するようにしたが、どの種類であったか分からなくなってしまっている苗木も多い。
  • 2時前には植える場所がほぼ無くなり、苗木はまだ残っていたが作業を終了した。 今回植え付けたサクラ苗木は49本。前回と合わせて81本になった。
  • カイガラムシ特に№ 3 では幹や枝にびっしり着いている。ブラシや割り竹でこすり落としを試み、 薬剤(ベニカX ファイン)の散布もした。木が大きくなってきている上に、 カイガラムシ自体がまだ小さいこともあって徹底して駆除するのは難しい。 薬剤の種類や時期、方法などについても研究する必要がある。 木酢液が有効ではないかとの意見があった。
サクラの植え付け完了を祝って記念撮影

天王山竹林2上サクラ苗木植え付け記録

           2/17 3/3 以前 合計 未移植残
ヤマザクラ 13 13
サトザクラ 4 4
カンヒザクラ 14 14
シダレザクラ 1 1 1
オオシマザクラ 20 20
ソメイヨシノ×オオシマ交雑 4 4 2
エドヒガンザクラ 1 1
種類不明のサクラ 1 23 1 25 14
ソメイヨシノ(役場) 4 4
アメリカンチェリー 1
合計 32 49 5 86 18

 「種類不明」は上記のヤマザクラ~エドヒガンザクラのいずれかである。

次回の作業予定

  • 次回はコブシの実生苗木を竹林1と竹林2のあいだの遊歩道のネット沿いに植えるとの提案を全員で了承。

2023年3月31日

  • 活動時間:10時~13時40分
  • 天候:曇りのち晴
  • 参加者:11名

本日の作業予定

  • ソメイヨシノ№1~№4の開花状況の観察。
  • 育苗圃で育てたコブシの実生苗を中央エリア北側柵に沿って約2m間隔で移植する。 サクラより遅いがコブシも展葉し始めているので、移植は本日中に全部済ませておきたい。
  • 前回移植が完了したサクラの生長の状態を計測記録する。
  • タケノコ、笹状タケ、有棘植物(クサイチゴ)を除去する。

作業内容

  • 生長の良いソメイヨシノ№1と2で開花している。№3と4は葉芽が展葉しているにとどまった。
  • 晴天続きで土が乾燥しており、コブシの実生苗を掘り上げたときに土がこぼれてしまった。掘り上げる時も、 ビニールにくるんで運ぶ時も水を含ませて、根が裸の状態にならないようにすることが必要だと気づいた。 シカの食害を防ぐために柵の内側に植えることを基本にしたが、一部は地形的に無理なので外側に植えた。 柵沿いに約30本、西エリアの遊歩道沿いに約10本を植えた。それぞれに竹を割ってつくった添え木を立てた。
  • 前回植え付けた実生苗の展葉段階、地上50㎝での茎直径、樹高を計測した。記録にある88本の内6本は地図と照合できなかった。 芽吹きがなく枯れたと思われる苗は1本にとどまり、移植成績は良好である。
  • 常緑樹の除伐、笹状竹やクサイチゴの除去、西エリア伐り捨て竹の整理を実施した。
ソメイヨシノ№1
ソメイヨシノ№2 花は数輪

生長の最も良い№1が花付きも良く、№2はそれに次ぐ。№3、№4は生長が遅れており展葉しているものの花芽は付いていなかった。 なお、北エリアに樹高5m近くの実生のサクラがあるが茎はまだ細く、花は付いていない。
コブシ
育苗圃のコブシの実生苗
移植後のコブシ
前回植え付けた実生苗の調査
簡易ノギスで地上50cm の茎直径を計測
竹竿とメジャーで樹高を測定
展葉段階の判定
調査結果
2/17,3/3 に植え付けた
実生苗
不明 枯死 展葉段階 地上50cm
茎直径平均
cm
樹高平均
cm
3/3 3/31
ヤマザクラ 13 - - 0.2 2.6 0.8 142
サトザクラ 4 - - 0.5 3.0 0.9 168
カンヒザクラ 15 - - 2.3 2.9 0.8 138
シダレザクラ 4 2 - 1.3 2.5 0.4 135
オオシマザクラ 15 - - 0.6 2.9 7.6 147.7
ソメイヨシノ
×オオシマ交雑
6 2 - 1.2 3.0 0.7 132.5
エドヒガンザクラ 3 1 - 1.3 2.5 0.9 165.0
アメリカンチェリー 3 1 - 1.0 2.5 0.5 50
種類不明 25 - 1 1.1 2.8 0.8 137.3
合計 88 6 1 - - - -

*「種類不明」は上記のヤマザクラ~エドヒガンザクラのいずれかである。
 *樹高50cm 未満の2 本は地上20cm で茎直径を測っている。


インターネットでみる体験談によると実生のサクラが咲くまでには5~10年かかるようです。 科員皆が元気で開花を見届けたいものです。

観音寺を訪問

作業終了後、観音寺を訪問して、住職の夫人に写真資料をお渡しして2014年から今日までの活動経過と現状をお話しした。 我々の活動を好意を持って受け止めて下さっていることを感じた。