高貴寺山林整備活動

2023年4月14日

  • 天候:曇
  • 参加者:4名

経緯と本日の主な作業目的

  • 当初4月7日(金)に入山する予定であったが雨天のため順延し、4月14日に入山して作業を実施した。
  • 調査地に生えている(サクラの種類を同定する)ための資料を入手する。

本日の作業内容

  • 調査地内に生えている調査木の(葉)を入手する。
  • 調査木の中で開花している(花)の写真を撮る。

作業結果

(サクラの葉)の入手
  • 当初調査木のサクラの葉を、長い竹ではたき落として数枚入手する予定であった。
  • しかし現地では長い竹が見つからず、また竹が手に入っても竹がしなってうまく葉を落とせないことが分かった。
  • そこで樹木の幹の先端部にS型のフックをレジ袋で縛り付け、フックを葉にからませて採取することにした。
  • しかし長さ5mほどの樹木の幹は重くてコントロールしにくく、最下位の葉の位置が地上8mを超えるものが多いためフックが届かず、 調査木57本中(葉が採取できたのは19本)のみという結果になった。
  • 採取した葉はビニール袋に入れて持ち帰り、以下の観察を行うことにした
採取
先端のS型フック
サンプリング袋
葉の表裏
(花の写真)を撮る
  • 今年は開花が早くほとんどの木で花は散っていたが、測定木57本の中で下から見て花弁が残っている7本を選び 高性能写真機の望遠レンズで撮影した。
  • 撮影のポイントは(花弁の色・萼片の色・蕚筒の形と色と毛の有無・小花柄の色と毛の有無)であるが、拡大写真を撮る ためには重いカメラをブレないように構えなければならず、風に揺れる花をめがけて撮影するのは困難を極めた。
撮影中
拡大写真

その他

  • 調査木の花はほとんど散っていたが、なぜか調査地の東隣では満開のサクラが群生していた。
  • 住職から「環境税を使用しては」と資料を頂戴した。
調査地隣の満開のサクラ群
大阪府森林林業広報誌

高貴寺の草花(Kさんが撮影)


2023年7月14日

  • 天候:晴
  • 参加者:11名

本日の主な作業予定

  • サクラの調査木57本中、サンプリングが未完の13本の木から(葉)を採集する。
  • 「高貴寺の植物図鑑」を作成するために(植物)の写真を撮る。
  • 人工林の(整備)を行う。
  • 「人工林の区割り地図」を作成するため、(テープ)を張り区割りを明示する。
  • 作業道の(整備)を行う。

なお、熱中症対策のため本日の作業を12時30分で終了することとした。

作業結果

調査木の(葉)を採集する
  • 今期はサクラ山の調査木57本を同定することを目標に掲げており、そのために開花時期を記録したり花や葉の写真を撮ったりサンプルを採取したりしてきた。
  • 今回は残り13本の調査木から(葉)を採取し、(葉の形状・鋸歯の形・葉柄の毛の有無)を調査することにした。
  • 高所の葉を採取するために(一本梯子と高枝用剪定はさみ)を持ち込み、(13本の配置図とサンプル用袋)を用意して3人のメンバーで作業に取り掛かった。
  • しかし打ち合わせを行い、一本梯子に登って剪定ばさみを上に伸ばしたが、ハサミが届かず葉は採取できなかった。
  • (投げ縄)で採取する対案も出たが、次回は匠の技が必要な(高性能望遠写真機)でチャレンジすることにした。
事前打合せ中
13本の配置図
一本梯子
サンプル袋
昨年の採集状況
(植物)の写真を撮る
  • 「高貴寺の植物図鑑」を完成するために、Nさんの後を継いでKさんに作成を担当してもらうことにしました。
  • 牧野富太郎氏の図鑑とは一味違って(堅苦しくなく明るく楽しい図鑑)をコンセプトにしてのチャレンジです。
撮影中
記録
ツユクサ
ネジバナ
ハナエンドウ
ハグロソウ
ヤブミョウガ
ヤマユリ
人工林を区割りするために(テープ)を張って境界を明示する
  • 人工林の整備状況を把握するために、現在作業中のエリアを6分割した地図を作成することにした。
  • 尾根から沢に向かって2本の緑色テープを張って3分割し、上下方向は現在の作業道を区画線と考えて2分割とした。
  • 現在の人工林の地図にGPSを使ってテープの分割線を記入し、「人工林の6分割地図」を作成する予定である。
  • かって人工林に作成していた作業道は雨に流され跡形もなく、滑りやすい急峻な斜面が残されていた。
各所の整備を行う
階段整備 ・ 整備後
下草刈り
人工林整備
空調服の試着
「涼しい」「寒い」と好評
環境税の件
「環境税」と「譲与税」の
資料をご住職に提出

2023年9月15日

  • 天候:晴
  • 参加者:12名

本日の主な作業予定

  • 人工林の(整備)を継続する。尚、「万博ネイチャー」用に丸太を1本切り出す。
  • 「人工林の区画割り地図」を作成するため、(テープ)で区割りを明示し、施工状態を調査する。
  • サクラ山の調査木13本から(葉)を採取するとともに、高性能写真機で(葉)の写真を撮る。
  • 「高貴寺の植物図鑑」用の写真を撮る。
  • サクラ山への登山道の整備を行い、作業道に設置している仮設橋の点検を行う。

作業結果

人工林の区画割を行い施工状態を調査した。
テープと山道を区画線とし
人工林をA~Fに区画した。
  • 区画A:作業道もなく倒れ掛かった樹木や倒木が散乱して危険なため2022年4月8日の現地調査の際、 立ち入り禁止区域に指定した。
  • 区画B、C、D、E:9割の樹木の枝打ちは完了している。多数の枯木が林立しているが、遠目からでは判別しがたい。唯一区画C下部 の、区画Aに隣接する部分には広葉樹の下草が残っている。
  • 区画F:ほとんど整備活動が未着手のエリア。
区画A
枯木の伐採
整備された人工林
サクラ山の調査木13本の(葉)のサンプルを入手する。

サクラ山の調査木57本を同定するため、ここ数年種々の方法で花や葉の採取を試みてきたが、今年も残り13本のサンプリングができず。
樹木の足元から撮った高性能写真機による資料に頼ることになった。「来年はアーチェリーを利用しては?」との案も出ている。

その他

2023年10月13日

  • 天候:晴
  • 参加者:10名

本日の主な作業予定

  • 庫裡裏の人工林から土留めに使用する杭を伐り出し
  • 作業道の整備
  • 「高貴寺の植物図鑑」用の植物観察
高貴寺の秋

作業結果

土留杭用丸太の伐り出し
Aエリア:土留杭用丸太の伐り出しエリア
Bエリア:作業道の整備エリア
  • 第1段階:住職から、伐り出す杭は、末口寸法10cm、長さ1~1.5m、本数20本、と要望された。
  • 第2段階:皮付き丸太で腰高直径12cmの丸太を20本伐り出すことを目的に庫裡裏人工林に入山した。
  • 第3段階:庫裡裏の人工林には太さ12cm程度の樹木が殆ど無く、15cm程度の太めの樹木を伐採して      上部の直径12cmに細くなった部分を伐り出して杭材にしようと試みた。
  • 第4段階:杭材を切り取った後の下部の太い部材を放置するのはもったいないので、一部は杭材に      使用し一部は将来作業道の橋の架け替え用に使用することにした。。
  • 第5段階:切り取った太めの木材を急峻で滑りやすい斜面にそって移動させるのは至難の業で、多大
         の労力と時間を必要とした。又、伐り出した材を全数先端を尖らし皮むきを行うには時間
         が足らず、最後に重い丸太を二人で1本担いで所定場所に集め終わって体力を使い切った。
その他

2024年1月12日

  • 天候:晴
  • 参加者:12名(内実習生1名)

本日の主な作業予定

  • 人工林におけるヒノキの枝打ちおよび枯木の伐採。
  • 人工林における作業区分図作成のための現状調査。
  • 作業道の仮設橋架け替え用丸太の調達と皮むき。
  • 「高貴寺の植物図鑑」作成用の植物観察。

作業結果

Aエリア:土留杭用丸太の伐り出しエリア
Bエリア:作業道の整備エリア
人工林でのヒノキの枝打ちおよび枯木の伐採
倒木多し
太い木も枯れており原因不明
幹が白く変色した枯木
枝打ち
人工林での区画調査
区画の現状調査
橋の架け替え用の丸太の段取り
崩壊しかけの橋
伐採した丸太の皮むき
丸太の運搬
「植物図鑑」用の植物観察
植物の観察中
ロウバイ
 
ウスタビガの繭
イズセンリョウの実